2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『夜市』恒川 光太郎

友人が貸してくれた、怖くないタイプのホラー。あらすじ。 何年に一度か、時空を越えて現れる『夜市』と呼ばれるフリマを訪ねた大学生の男女が買い物するだのしないだの。売っているのは『岩に刺さった伝説の剣』とか『野球選手の才能』とかそう言うもの。気…

『リボルバー』佐藤正午

あらすじ。 レイプ現場に遭遇した少年が、助けようとして返り討ちにあって物凄い無力感と「このままじゃ俺駄目になる」的危機感を植えつけられたので、偶然手に入れた拳銃を手に、レイプ犯に復讐する話。レイプ犯は帰省してしまったので北海道まで追いかける…

『Yの悲劇』 エラリー・クィーン

1年前に友人に借りていたのを今さら読了。 エラリー・クィーンは読んだことがなかったが、『読者への挑戦状』の人だと聞いていたのでそれを楽しみにしていたら挑戦状は無かった。まあ、多分そのうち挑戦状の入った奴も読むだろう。 と、言う訳で、内容は歴…

嫌いな物と批判する物

自分の本当に嫌いな物に対し、「その物が、いかに自分にとって駄目であるか」を説得力を持って語ることが出来ない。嫌いな物を隅々まで、骨子が理解できるまで見る気にはなれないからだが。 例えば、ある漫画の、あるシーンが原因で、その漫画のことが本格的…

『機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人 3巻』長谷川祐一

長谷川祐一の生み出した一大ヒーロー物語が堂々の完結。 思いのほか短かった鋼鉄の7人編。やはり無印がテレビ版で、こちらが劇場版みたいな感覚なんだろうか。話の完成度は無印の方が上だが、紙面から迸っているオーラっぽいものの総量はこちらの方が上な辺…

『六番目の小夜子』 恩田陸

なんとなく「いつか読もう、いつか読もう」と思いながらも結局死ぬまで読まずにいるんじゃないかなと思っていた本のうちの一冊。読んでしまった。 文体が物凄く簡易なのに、作りがしっかりしているなあと言うことで自分の中の何かに勇気を与えてくれた。今年…