『ジャンゴ 繋がれざる者』 監督:クエンティン・タランティーノ
年の初めからDVD見たので、久々に感想なぞ書く。ネタバレとか気にしないでダラダラといくのでご注意。
ジャンゴとキング・シュルツ
映画の流れとしては、あくまでジャンゴの物語である。黒人奴隷のジャンゴが、幸運にもドイツ人の賞金稼ぎキング・シュルツに助けられ、自由を得る。利害の一致からシュルツの相棒として腕利きの賞金稼ぎになり、離れ離れになった妻のブルームヒルダを取り戻すため、奴隷商人で大農場主な白人ディカプリオの屋敷に潜入。いろいろあった末に血みどろの銃撃戦を繰り広げた後、無事妻を救い出し、めでたしめでたし。
ストーリーは単純だが、それを語る役にジャンゴの友人、白人賞金稼ぎのシュルツ医師を当て、彼の目線と思考に沿って話を進めたことがこの映画を味わい深いものにしている。
キング・シュルツはこの映画においてとことんイレギュラーな異邦人として描かれている。開拓世界の外から来たドイツ人であり、アメリカ南部の常識である黒人奴隷制度を良く思っていない。元医師であり、教養ある文化人でありながら、何故か賞金稼ぎというアウトロー稼業で生きている。理知的で黒人にも敬意をもって接するが、無教養な悪党には一切容赦することがない。合理的な考え方をする一方で極度のロマンチストであり、損得よりも友情や筋を通すことを優先する。
この映画はあくまでジャンゴの事情に基づく話だが、物語を動かし進めるのは、常にこのシュルツの決断や心情の変化によるものになっている。この辺を話の流れに沿ってまとめつつ、ベラベラ語りたいと思う。
- 二人の出会いからジャンゴが賞金稼ぎになるまで
最初の時点でも、確かにシュルツは既に奴隷制度反対主義だった。ニガーと呼ばれる黒人奴隷たちを人間として、礼儀を持って対等に扱おうとしていた。しかしそれはあくまで、彼の『流儀』の話だった。「白人が偉く、黒人は劣っているという考え方はおかしい」と言う彼の良心に基づく主張に過ぎず、それ以上の意味を持ってはいなかった。その時の彼に黒人の知り合いは居なかったからだ。
だから初めて出会ったジャンゴや他の黒人に対して、彼が取る態度は「保護者、庇護者」としてのスタンスだった。本人は敬意を払っているつもりでも、それでもどこかで黒人を『下』に見ている部分があった。
それが変わるのは、彼がジャンゴの過去と事情を知ってからである。ジャンゴが妻帯者であり、離れ離れになった妻を取り戻すため戦おうとする『高潔な人間』であることを知った時に、シュルツはジャンゴを対等の存在として見るようになり、ブルームヒルダ奪還に協力を申し出るまでになる。
そして二人はコンビの賞金稼ぎとなる。まだ文字も読めず経験も少ないジャンゴであるので、シュルツは彼の『教師』としての役割を果たすことも多かったが、それでも基本的なところでシュルツはジャンゴを尊敬に値する、対等の相棒として接していたと思われる。
- キャンディ牧場の地獄の中で
ブルームヒルダの居るキャンディ牧場に入ってから、シュルツの黒人への思い入れには、また変化が訪れる。
アメリカ南部に生きるアウトローである以上、当然シュルツは白人が黒人にどういう仕打ちをしているかを知っている。知識としてはジャンゴよりも豊富だったかも知れない。しかし、実際に白人たちが黒人に対してどれほどまで悪辣に、非道になれるかを、シュルツは知らなかった。見たことがなかった。
そういう点ではむしろジャンゴの方が、(実際に虐げられていた側として)米国人というものを熟知していたと言える。
なので、カルビン・キャンディと接触して以降は、どちらかと言うとジャンゴの方がイニシアチブを取って話を展開させていたように思う。(それでも、話を先に進めるのはシュルツなのだが)
思うに、シュルツはこのブルームヒルダ奪還作戦を甘く見ていた。ジークフリードのおとぎ話のように、友人の囚われた妻を機転を利かせて取り戻し、めでたしめでたしとなる単純な話だと思っていた。ブルームヒルダが囚われている場所が、どれほどの地獄かと言うことに思い巡らすことをしていなかったのだと思われる。奴隷同士で殺し合いをさせ、使い物にならなくなったら余興のように犬に食わせる。言うことを聞かないのなら裸で灼熱の地中に放り込み、食卓で平然と肌を晒し見世物にされる。これほどのことを平然と出来る「人間」に対して、シュルツは強い恐れと怒りを抱くようになっていく。
- 売り言葉に買い言葉、煽り合い合戦の果てに
この辺から、話はただの妻奪回作戦ではなく、主義・主張・道義を掛けた『象徴』の奪い合いへと変貌していく。
シュルツとジャンゴが相対する白人農場主カルビン・キャンディは悪辣ではあるが、決して賢明な人間では無かった。教養も無く、器も小さく、親から受け継いだ自分の土地で王様を気取るのが関の山の男であったが、だからこそ『自分の城』を守ることに掛けては容赦をしない。『自分の城』とは、『這いつくばる黒人たちの上に君臨する白人の自分』という価値観である。
その価値観を守るため、カルビンはシュルツ達の策謀を打ち破ってからも、徹底して「黒人を物として扱う」と言う姿勢を崩さない。ブルームヒルダを自由にするのは、あくまで自分とシュルツの売買契約の結果であり、そのために必要なルールは全て守らせようとした。シュルツに対しても、全力でジャンゴとブルームヒルダを物扱いさせようとしたのである。シュルツはそんなカルビンの無教養を喝破し、カルビンが王様でも何でもないただの馬鹿であることを指摘する。それでもカルビンは怯まず、最後にシュルツに対し握手を強要する。黒人の自由意志など存在しない。彼らの人生は、白人の都合によってのみ決まる。彼の持つ白人ルールの片棒を、シュルツに担がせようとしたのである。事ここに至り、ついにシュルツはキレた。
- シュルツからジャンゴへ
カルビンの外道な振る舞いを見せられてシュルツが我慢を続けたのはもちろん、穏便にブルームヒルダを救出し、友人である二人の黒人に平穏をもたらしてあげたかったからである。そんな彼が最後の最後で、「すまん、我慢できなくて」と言いカルビンを殺したのは何故か。それはジャンゴとブルームヒルダの、人としての尊厳のためである。徹底して黒人を物扱いし、誇りを踏みにじり続けるカルビンたちに対し、ただ自分たちの「売った、買った」の末に得た自由など何の価値も持たない。それを自由と呼んではいけないと、キャンディ牧場の地獄の中でシュルツは考えていたのではないか。彼は道義として、友として、ジャンゴたちに自由を、自らの手で勝ち取って欲しいと考えたと思われる。
しかし、それはシュルツのエゴである。なんと言っても、このまま余計なことはせず、黙ってカルビンと握手さえすればジャンゴとブルームヒルダの安全と自由は保障されるのである。道義はどうあれ、筋の立つ立たないは置いておいて、二人は平穏な人生を手に入れることが出来るのだ。何もしなければ。
当然、シュルツもそれは判っていたろう。だからこそ、最後に「すまん」と謝罪したのである。今からの行動で、自分の勝手な我がままのせいで、ジャンゴたちはまた地獄絵図の中に放り込まれる。それでも、二人には戦って、そして勝ってほしかった。責任は取れないが、まず真っ先に自分は死のう。という。
結果、当然のようにジャンゴはまた死ぬような思いをして戦いの渦中を潜り抜けることになる。一度取り戻した妻もまた奪われ、改めて救出のため戦わねばならなくなった。それでも、ジャンゴにはシュルツの意志が全て伝わっていたことは、後にシュルツの遺体に対面した時のジャンゴの行動から判る。ジャンゴは彼の遺体から売買契約書を抜き取る。ブルームヒルダの自由の証明であるその紙を、シュルツの手から受け取ったことを示したのだ。そして彼に「アウフヴィーダーゼン」と声を掛ける。シュルツの母国の言葉であり、敬意を込めた別れの挨拶。また会おう。
この美しすぎる別れのシーンを経て、ジャンゴは最後の最後でついに自由を得、ジャンゴアンチェインド(繋がれざる者)へと生まれ変わるのだった。
変身ヒーロー・ジャンゴ
この映画の中で、主人公のジャンゴは何度かの衣装チェンジを行う。その度に話の中でのキャラクターに変化が生じるので、その辺に注目してみる。
- 奴隷ジャンゴ
冒頭から復讐を開始するまで。髪はボサボサ、服はボロボロ。人間扱いされていない状態。
フィジカルな面では十分な強さを持つが、自分から喋ることは余りなく、シュルツの言う通りに動いている。
- 従者ジャンゴ
自分を虐げていた白人どもに復讐を開始した状態。パリッとしたド派手な青服に身を包み、散髪もしてハンサムに。
一個の戦士であり、この映画の主役であることを映画を見ている人間にガッツリアピールした。
- 相棒ジャンゴ
パンフにもなってる一人前の渋ガンマン状態。腕利き賞金稼ぎシュルツの相棒の風格を備えダーティーな演技や役割も難なくこなし、十二分にウェスタン映画の主人公である。
- ジャンゴアンチェインド
まさかワインレッドが似合うとは状態。シュルツとのブレインハンドシェイクを経て、真の自由を獲得したその姿は正にヒーロー。
小粋な丸メガネに煙草をくゆらし、馬に乗ってはおどけてみせる無敵のガンマンである。彼のことを、「南部一の早撃ち」と人は呼ぶ。
斯様に話の中で変身を繰り返し、最終的にマカロニ・ウェスタンのヒーローの代名詞、ジャンゴにふさわしい男となっていったのだ。
タランティーノの映画
そんな感じでダラダラと喋ってみて、やっぱり舌を巻くのはタランティーノの圧倒的構成力だなあ、と。長回しで延々喋り続けるシーンが多く冗長的だとよく言われるが、振り返ってみると無駄なシーンが殆ど無い。台詞量が多い分、キャラの心情の機微が多めに表現されていて、先の展開の説得力に繋がる訳ですよ。何気にとても繊細な仕事だと思われる。タランティーノの映画はどうしてもボンクラ御用達みたいな部分があるわけだけども、どこかで人に対する優しさみたいなものが感じ取れてしまってホロリとする。喋り足らんティーノ的な意味での無敵のコミュ力が、人間の心情の全てを網羅する博愛主義になって映るのかしら。母になるための物語だったキル・ビルとか。山田風太郎的な意味で女性礼賛のデス・プルーフとか。イングロリアス・バスターズとか。やっぱりボンクラか。
キルビルでがっつりハマって以来タランティーノのファンを公言してやまないけど、このジャンゴのおかげでさらに好きになった感がある。表に出てくる分、監督のキャラ込みで好きになれるのが強みと言うかなんと言うか。今後も楽しい映画を作っていってもらいたいもんだ。恐らく一生付いていける。
世界樹4日記 その3
第3階層クリア。ネタバレ注意。
ストーリー
竜巻が猛威を振るう極寒の地・第3階層「銀嵐の霊峰」を探索するゲンペーウォーズは、山内の洞穴にて暮らすモノノフの一族と出逢う。一族の間には謎の奇病が蔓延し滅びを迎えつつあったが、ゲンペーウォーズを追ってきた冒険者ワールウィンドは「巫女の力と世界樹の伝説にまつわる『伝説の心臓』があれば、奇病を食い止める事が出来る」と告げる。
ギルド一門はモノノフの長であるキバガミの力を借り、霊峰の主であるホムラミヅチを退治し、怪物が守っていた『伝説の心臓』を入手。モノノフの一族を救うのだった。
ギルドメンバー紹介
メンバーが増えすぎて、完全にベンチ要員と化した連中がちらほら出てきたので、ここでまとめて紹介しておく。画像も無いが、気が向いたらそのうちひっそりと追加するやも。
- ダンサー・マイコ
「良き名を付けてくださいませ…」
- アーチャー・ノリキヨ
「カッとなってやった。こんなことになるとは思わなかった。今は反省している(妖精化)」
-
- キヨモリの友人。美しい物が好き。タマコとか。
- 「矢は的の真ん中を射抜くのがもっとも美しい」とか言ってたのでとりあえずアーチャーにしたけど、アーチャー枠には封じのスペシャリスト・ヨイチと攻撃ブーストの鬼・ タメトモ(後述)がいるので、彼に出番が回ってくることはもはや無いのであった。南無。
- サブクラスでミスティックを取って名をサイギョウに改めるつもりだったけど、それすら面倒くさくて放ったらかしになっている。大河でもうちょっと出番があったら復帰の目もあるかも。
- ルーンマスター・アクザフ
「ココデ買ウタコトハ、内密ニナ!ココデ買ウタコトハ、内密ニナ!(第2階層の巨大オウムに蹴り飛ばされて即死)」
- フォートレス・ユラゴゼン
「べ、別にアンタをディバイドガードしようと思ったわけじゃ無いんだからね!勘違いしないでよね!……と、父が!」
以上は、ほぼ完全に戦力外通告。たまに気が向いた時に連れていくが、高レベルダンジョンに行ってもあまりレベル上がらんのよな。食料とかブーストで経験値補填した方がいいのか。
以下二人は、まだ割りと使っている準レギュラー組。サブクラスも取っている。
- ダンサー/ミスティック・ゴシラカワ
- アーチャー/ソードマン・タメトモ
「封じだの……リンクマスタリだの……、何を言ってるのかさっぱり判らん!!(フルメタルアロー)」
攻略
世代交代&サブクラス
- レギュラーが世代交代しました。タダモリたちに代わり、ソードマン/ダンサー・キヨモリ、メディック/フォートレス・モリクニ、ルーンマスター/メディック・トキコがパーティーの軸に。あとの二人は状況に応じてローテーション。
- 出番が多いのは、フォートレス・タダマサ、ナイトシーカー・ムネノリ、アーチャー・ヨイチかな。三者三様で欠かせぬメンツ。 初期レギュラーの残り三人(タダモリ、タマコ、トバイン)も使ってるけど、低レベルメンバーの護衛係になっている感じだな。
- メンバーで高火力なのはトキコの雷印術だが、最強火力はムネノリの盲目からのシャドウバイトorアサシネイション。ボス戦で重宝した。
- スキルポイントをアサシネイションに振っているので、ムネノリの殺人剣も堂に入ってきた。良い感じだ!裏柳生だ!総帥だ!
- 逆にリーダーのキヨモリの火力が案外しょぼい。一番の仕事がパッシブスキルのソードブレーカーになっている。瞬間火力は大したこと無いが、その分、ラウンドソードとかサブで取ったダンサーのカウンターサンバや剣の舞など、対多人数の雑魚戦で真価を発揮するタイプか。一門には無くてはならぬ男なのは間違いない。
- トキコがサブでメディックを取ったら、TECとTPブーストのおかげで本職のモリクニよりもよっぽど頼れる回復役になってしまった。その分、モリクニは防御陣形とかしてるけど。
ボス戦
- キバガミ戦は3回目で勝利。何とか削って削って、TP尽きたあたりで食いしばられた時の絶望感は割とトラウマになった。
- ホムラミヅチ戦も4回目で勝利。うち2回は、ウロコ除去の詰め将棋に失敗して全力ミヅチに1ターンキルされている。最終的には耐熱ミストを山ほど買い込み、氷銀の棒杭をしこたま伐採して挑んだら割と余裕の勝利。
- パーティーは前衛がキヨモリ、ムネノリ、キバガミ。後衛がモリクニ、トキコ、ヨイチ。レベルはキバガミより少し低い36〜35でヨイチだけ25。主なダメージ源はキバガミのチャージ→氷刃と、ムネノリの盲目シャドウバイト、トキコの輝き稲妻。ヨイチが後衛からヘッドとレッグをスナイプし、あとは飛んでくるウロコを棒杭で各個撃破。キヨモリはマインドブレイクと耐熱ミスト係で、モリクニがパーティーヒール。ウロコさえ無ければ特に苦戦しない相手だった感。
- プロの人達はきっと、キバガミを連れて行かずに全力ミヅチと戦って撃破するんだろうなあ。怖いなあ。
今後
- いよいよモノノフ解禁となったので、満を持してヨシトモを作る。とりあえず使ってみたけど、なかなか良い感じの火力。4層は源氏パーティーでプレイしようかなと考えている。
- ちょっとだけ第4階層を覗いてみて、予想外の展開でちょっと「おー」ってなった。なるほどなるほど。
上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)
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大河ドラマ「平清盛」 第12話『宿命の再会』
(あらすじ)
当時の京では、僧たちが神輿を担ぎ出し朝廷への不満を訴える「強訴」と呼ばれる行為が盛んに行われており、平氏一門にとってはその仲裁・鎮圧もまた重要な職務の一つとなっていた。しかし、妻の明子の死を乗り越えられないでいる清盛は、その職務にも身が入らないでいた。
そんな清盛の下に、あしげく通う女性の姿があった。明子の生前の友人、時子である。時子は、幼くして母を亡くした清盛の息子たちを不憫に思い、何かと世話を焼いてくれており、息子たちも彼女にはよく懐いていた。それを見ていた家臣の盛国や時子の弟・時忠などが、清盛に時子を後添えとするよう薦めるのだが、清盛の中で未だ明子の影は拭い難く、時子を迎えることを固辞する。
一方朝廷では、待賢門院璋子が病で床に伏し、危篤状態になりつつあった。彼女の様子を見て動揺した鳥羽院は、全国の武士たちに水仙の花を探すよう命じる。あまりに馬鹿馬鹿しいその命令に、清盛はまともに役目を果たす気になれなかったが、家盛に諭されることで、ようやく重い腰を上げる。しかし既に水仙の季節は過ぎ、まだ咲いている花を見つけることは難事であり、方方探しまわるが見つけることは出来なかった。
その探索の道中で、清盛は東国より帰参した源義朝と再会する。懐かしい顔との再会に喜ぶ暇もなく、義朝は持参していた花を清盛に見せる。東国で得た手勢を使って、陸奥の地で探させたという水仙の花であった。
義朝からの水仙を手に、鳥羽院は璋子との最期の逢瀬を果たす。死に際となってようやく璋子と心を通わすことが出来た鳥羽院は、義朝の功績を強く労い、今後も京にて忠勤に励むよう促す。
友の勇躍に敵愾心を燃やす清盛と、さらに高みを目指そうとする義朝。平氏、源氏、それぞれの一門を背負って立つ二人の戦いの幕が、ここに切って落とされるのだった。
その後、物凄く強引な流れで、義朝は京で帰りを待っていた由良を、清盛は時子を、それぞれ嫁に迎えて子を設けた。
(感想)
愛のSM夫婦漫才終幕
- 初回からネットリと繰り広げられてきた鳥羽院と待賢門院璋子の、ノーガードでメンタルを削りあう壮絶なSM劇場。今回、璋子が死亡したことであえなく終了となった。超面白かったです本当にありがとうございました。
- シグルイで「一瞬でも心の通い合った瞬間があったのなら、顛末がどうなろうとその人は幸福である」みたいなのがあったが、最後の最後でようやく愛を知った璋子さんと、璋子さんの心が自分で満たされていたことを知った鳥羽院は、傍で見ても幸せそうだったよね。終わり良ければ全て良しとは正にこのこと。
- 基本的にこの二人のエピソードを一言でまとめると、「愚か」以外の何物でも無くて、12話も掛けてさんざん描かれたどつき漫才は多くのキャラたちを怒り狂わせ、数多の視聴者を爆笑の渦に叩きこんでくれたわけです。
- 愚かな行為というのは非合理的であるがゆえに多くの不利益を産むので、それに巻き込まれる人間は愚かさそのものに激怒することになる。鳥羽院は恐れ多くも上皇様であり、国政のトップにあらせられる御方なので、そんな奴が女房に入れ込みすぎたり死んだ義父の影に怯えまくってトンチキな命令を下したり、政を蔑ろにしたりすると、それに巻き込まれる人間も洒落にならない数に上るわけです。清盛然り、藤原頼長然り、崇徳帝然り、信西然り、義清然り、それと、まあ、得子然り。そして多くの民草然り。
- しかし視聴者からして見ると、この「愚か」が面白くてたまらないと言う不思議。普通、ドラマのキャラが頭の悪い行動をしていると、見ているこっちも腹が立ってくるものなんだけど、この鳥羽院と璋子については、その愚かさにまつわる話を丹念に丹念に描いたことで極上のエンターテイメントに仕立て上げられていたと思う。頼長や清盛から見たらただの暗君でも、その暗君と女房の業深いエピソードを我々視聴者は全部見ていた。鳥羽院が義清を見逃した理由も、水仙にまつわる経緯も、私たちは全部知っているわけです。本当、実に愚かだった。愛おしい愚かさだった。
- 源氏や藤原摂関家、以後の後白河を筆頭とする朝廷勢力と違って、この鳥羽院周りの人間関係は主人公の清盛と何も関係性が無い、というのも彼らの特殊性だった気がする。清盛が泣いていようが喚いていようが、朝廷には一切関係がない。後々、全てが清盛を中心に回り始めるこのドラマの中で、この頃のまだどこにも影響力がない高平太な清盛には、完全に雲の上での出来事だったという。
その他
- 「このような乱れた朝廷に仕えるような武士の家を、背負うて立つことの意義がわかりませぬ!」と、相変わらずの中二病を炸裂させている清盛を、その回のうちに「俺が平氏を背負う男じゃ!」とまで言わせるくらいに立ち直らせたのは、本心をさらけ出した弟・家盛でも、時子でもなく、ひとえに帰ってきていきなり手柄を立てたライバル・義朝への対抗心なのでした。という。どれだけ薄い本を厚くする気だ。
- この二人がラストでいきなり、それぞれ嫁を娶ったエピソードすら、ライバルへの対抗心を理由にしてたからね。不憫なのはそんな感じで求婚された嫁のほうです。特に由良御前ちゃん。
- 時忠の初登場シーンが、今見るとなんだか格好いい。床全面に算盤で八卦の陣を敷き、その中心で寝そべるドラ息子。平時忠というキャラクターを表現する上で、パーフェクトな演出であります。一発でろくでもない奴だと判る。
世界樹4日記 その2
第2階層クリア。進みは遅いがプレイはしている。
ストーリー
- 第1階層を踏破したゲンペーウォーズは前人未到の第2階層「深霧ノ幽谷」の探索を開始。世界樹にまつわる歴史を知る謎の民ウロビトや、世界樹の声を聞くという巫女と接触する。辺境伯からの依頼で巫女たちとの協定を結ぶことに成功したゲンペーウォーズは、巫女の守り手であるウロビトのウーファンを仲間にしつつ、第3階層へ進む。
ギルドメンバー紹介
メンバーは着々と増えている。が、出番は少ない。基本的になるべくゲーム内日数を進めずにプレイするべく、メインパーティーのSPが尽きたらセカンドパーティーで素材調達&クエスト攻略。といった感じでやっている。
サブメンバーの紹介。一部は、現メインの後を継いでギルドの主軸となる予定。
- ソードマン・キヨモリ
「この(親父が探索済の)つまらないダンジョンを面白うプレイしてやりまする!」
-
- モノノケの血を引く無頼の戦士。タダモリに息子として育てられたので後々ギルドのリーダーとなることが決定している。秘めたる素質と野望は親父以上(という設定)
- メインパーティーからお下がりで貰う装備を片手に、低レベルでもブイブイ戦う猪武者。基本戦術はヴァンガード発動して無頼の高平太モードで突撃。常時高火力で調子に乗っているが、実は影でタダマサとかがディバイドガードで守ってくれているのだ。己が常に誰かに守られていることに未だ気づかずにいる中二病患者。
- とは言え防御を周りで補えば実際に強いので、サブの中では主戦力。第3階層あたりからはメインパーティーを引き継いでリーダーの自覚に芽生えていく(ソードブレイカーとか覚える)予定。じっくり育てたい。
- 後のサブクラスは、普通にダンサーでいいかな。元ネタ大河の後期OPでも延々舞ってるし。軽やかなステップで攻撃を回避しながら他のメンバーのサポートもしていければいい感じ。
- メディック・モリクニ
-
- 元々は一介の漁師に過ぎなかったが、ギルド一門の計らいでキヨモリの側近となった実直な男。常にキヨモリに付き従い、その暴走を抑えるのだ。
- 得意技は戦後手当。現在レベル5。最大HPの半分近く回復するので、SP消費を抑えつつダンジョン探索の時間が延びて良い感じ。その分戦闘中の回復は現メインメンバーのタマコに劣り、FOEとの戦闘だと回復量的に間に合わないことが多い。彼ものんびり育てる。
- 将来的にはサブクラスでフォートレスを取り、物理防御をあげて味方を庇いつつ回復させるような感じで。メインがフォートレスでサブがメディックの方が有用なのかもしれないが、保元の乱も平治の乱もスルーしたモリクニさんを純粋な戦闘職にするのはちょっと抵抗があった。
- ルーンマスター・トキコ
- アーチャー・ヨイチ
-
- 源平なんだから、出さなきゃ!出さなきゃ!と言うことで漂流先から一時連行して別の世界に再漂流して頂きました。こっちの大河じゃ出番無いだろうし。
- ロックオン・観測してからのスナイプ封じ要員。低レベルだとあまり成功率が高くないし、無属性なのでレギュラーにしづらい。が、多分この先出番は有るはずだ。第2階層ボスは封じ必須だったし。ウーファンさんが居たから使わなかったけど。
- トヨトヨもノブノブも居ないので、折角作ったけど出落ちで終了かなー。外見まで含めて完璧な出来だとは思っているのだが。大河で出番が有ればなー。
- ルーンマスター・ナリコ
「なんと福々しげで憎々しい御方…(アカプーカを取り逃しながら)」
-
- 朝廷屈指の女傑にして謀略の達人。なので、氷使いのルーンマスターにしようとしてみた。が、いまいちツマラナイ。
- と、思っていたら天啓が来たのでキャラ作成し直す。
- 改めナイトシーカー・ナリコ
「ファーーーック!!そんなんじゃアタシは濡れねえんだよ!(キヨモリにデコイサイン掛けながら)」
攻略
- 第2階層の時点でもう数え切れないほど全滅している。FOEには即殺、雑魚敵にもしょっちゅうやられている。慎重にプレイしているつもりだが、それでも全然足りない。
- 勝ち残るためにウチのパーティーに一番欠けているのは柔軟性ではなかろうか。結局は、レベルを上げてタダモリが物理で殴るかトバインが「戦闘は火力!」するかしかない。
- まあ、それでもホロウクイーンは助っ人外国人のウーファンさんと同じ、27〜28レベルのパーティーで倒せたから、そんなもんじゃあ無かろうか。
- とにかく攻撃を当てるため、ウーファンさんの結界頼り。ホロウガード(前衛)が護衛にいる時は足封じ掛けて速攻で殺し、ホロウシーア(後衛)に切り替わったら頭封じと足封じを交互に。シーアの回復と氷を防ぎながら、クイーンに攻撃を当てる。味方の武器にも、鍛冶で足封じを付けられるだけ付けておいてサポート。
- 足封じが決まったら、トバインの炎の聖印からの爆炎がメインダメージ源。あとは、ムネノリが盲目の投刃。決まればシャドウバイトで300ちょいダメージが畳み掛けられる。タダマサはひたすらラインディバイドで次元断から後衛を守り、タマコは前衛を回復。タダモリはアイテム使ったり殴ったり。後は運だった。
- ホロウシーア倒したらまた交代でホロウガード出てくるんだろうなあ、と思って、頭封じ掛けて無力化したまま放っておいたら、ボス撃破後にモンスター図鑑に登録されなかった。しまった。しかも、今攻略見たら、ホロウシーア倒したら護衛打ち止めなんですね。無駄なことしたなあ。
- 仲間になったらツンがデレになった上にロリ化するウーファンさん。ツンデロ。とても使えるが、やっぱり源平関係の奴を使いたいのでベンチ要員。
- クエストは、主にサブパーティがやる。メイン攻略で取り逃がしたマッピングも、サブパーティの仕事だ。現在総勢15名くらいローテーションしてるので、レベルが上がらぬ。辛い。
第三階層は、明らかに炎属性弱点のやつが多そうな氷山マップだった。そろそろ、タダモリたちを下げてキヨモリらをメインにしたいと思ってるんだが、まだトバインの出番有りそうだなあ。
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大河ドラマ「平清盛」 第11話『もののけの涙』
(あらすじ)
義清の出家により、彼を心の拠り所としていた崇徳帝は深い絶望に打ちひしがれる。清盛はそんな崇徳帝に、似通うところの多い自分の境遇について語る。
清盛の言葉を受けて奮起した崇徳帝は、鳥羽院と得子から実権を奪い取るべく行動を開始するが、得子の奸計には及ぶことなく、さらに政治から遠い立場に追いやられてしまう。
得子は崇徳帝の行動を逆に好機とし、自分の子である躰仁親王を天皇の座に据えることに成功。ついに国母の地位に上り詰めるのであった。
朝廷の動きについては、当然平氏一同も目を光らせており、今後の動勢についてどの一派に付くべきかを論議する。
さまざまな意見が飛び交う中、清盛は冷笑を交じえながら「面白いように生きればいい」と放言する。弟の家盛からは「嫡男としての自覚が足りない」と窘められ険悪な空気となるが、母の宗子と兄弟それぞれの妻が楽器演奏での余興を始めたことにより、場は収まる。
忠盛は妻たちの演奏を聞きながら、「異なる楽器が互いの音を補うように、一族のそれぞれが足りない部分を補い合って一族の結束を固めるべきだ」と、清盛や家盛を始めとする一門に語り聞かせる。
忠盛が従三位に昇格したこともあり、一門にとっては順風満帆、かつ、穏やかな日々が続いていたが、そんな中で凶事が訪れる。清盛の妻・明子が流行り病に倒れたのである。清盛は僧を呼び寄せ、必死に快復の祈りを続けるが、想い実らず明子は帰らぬ人となる。怒りと哀しみのあまり、狂ったように僧へと刀を振り回し、仏を痛罵する清盛。その姿を見て忠盛は、清盛の中に潜む白河院の「もののけの血」に、改めて気付かされるのだった。
(感想)
怨霊 ストク上皇が1体出た!
- 権力争い開始→5分で敗北の辺りから、崇徳帝(上皇)役の井浦新さんの演技が神懸ってくる。具体的には目力と声質が怨霊じみてくる。このあと保元の乱まで、ただただ憎しみのオーラ力だけで駆け抜けていく崇徳さんなわけで、制作陣は本当に良い人を捕まえてきたなと感心していた。
- 調べたら、この人の旧芸名ARATA。あ、ピンポンのスマイルじゃないか。全然気づかなかったぞ。
ワイルド義朝珍道中
- 東国で名を挙げている最中の義朝一味が面白すぎる。「よし心得た! 床を敷け!」な義朝と、どう見ても山賊の副頭領な正清と、なんだかよく判らないがあくどい顔をしているきたろう。
- 「この時に仕込んだ子が、私の兄である朝長となるのである。ちなみにこの一年前に、長兄である義平も仕込み済みなのだ」と、頼朝のナレーションでさりげに語っている。義平はあんなに濃いキャラだったのに、出生から最期までえらくあっさりした扱いだったな。
- 一方、京でお留守番チーム。ずけずけと口やかましい由良ちゃんに、つい為義パパがキレて怒鳴ったら由良ちゃん泣いちゃってパパ困るの図。横で「あーあ、泣かしちゃった。どうすんですかコレ」な顔をしている通清も合わせて、お前ら全員萌えキャラか。
- ここでもまた「母は最初から最後まで報われぬ御人であった」とアレなナレーションを挟む頼朝。この時は何とも思ってなかったが、今現在(28回『友の子、友の妻』まで鑑賞済み)だと既に作中で頼朝がバリバリ登場しているので、ナレーションもキャラクターとして感情移入して聞こえてくる。「言外に色々と言いたいことはあるんですけどね。取りあえずは語りを進めますよ。ええ」感。
欠けていく平氏と満ちていく清盛
- 平氏一門「崇徳帝陥れられたけど、上皇側、法王側、摂関家、どこに顔を売っておくのが一番いいのかね」清盛「うーん!面白い方!」 中二病がひどすぎて、もはや家盛以外誰も叱ってくれないレベル。
- 宗子さんと明子さんと家盛の奥さんのリサイタルを聞いて、忠盛パパが「この楽器の演奏のように、足りない部分を補いあって強い平氏を作ろうぜ!」と纏める。この頃の清盛は圧倒的に色々なものが足りなかったが、それを補ってくれる優秀な家族らが居た訳だ。忠盛は当然として、忠正もいるし出来た弟の家盛に良妻の明子、と。清盛自身が未熟でも、彼らが居るから平氏は盤石だよ、と言う。
- しかし、この回で明子は退場する。この先、家盛も、忠盛も、忠正も皆いなくなっていく。思い返せば前回も義清が退場しているわけで、保元の乱の終了まで、清盛は彼の未熟を補ってくれていた多くの人間を失い続け、それと引き換えに成長していったわけだ。平治の乱終了時には清盛自身が押しも押されもせぬ大黒柱になっているわけで、そう思えば初期のしょっぱい中二清盛の感慨深さは計り知れない。ここまで徹底的に成長を描き続けた大河ドラマって珍しいんじゃないですか。
- で、28話で義朝を失った時点で、恐らく清盛はキャラ的に完成。スタープラチナくらいに成長しきったのじゃないかと予想。あとは子に引き継いでいく話にウェイトが移っていくような気がするな。まあ重盛は死ぬけど。
明子退場
- で、今回、その失われる役を仰せつかっている明子さん。
- まあ、アッサリといえばアッサリ。元が良く出来た奥様だったので、本人自身は立つ鳥跡を濁さずな感じで、必要な描写だけやってサクッと死んでしまったような気がする。
- いろいろとやらないといけないこと多かったせいもある。祇園闘乱事件に備えて清盛に神仏を憎悪させておいたり、後妻にしてメイン妻の時子を絡めさせたり。
- どうしてもラストの坊さんキック大暴れがあんまり過ぎて、前向きな感想は出てこない。盛国の「恨むなら薬を民に与えてくれない朝廷を恨みましょう!」もよく判らんし。何故そこで焚きつける。どっちかっていうと、この先しばらくは朝廷不信よりも神仏不信のほうが根深かったよね。
- 全てもののけの血が悪い。一言でそう云い切ったら、当代の白河の落とし胤たちは眉を逆立てて怒るだろうか。しかしこの清盛のあばれはっちゃくぶりをみて、忠盛の心に湧き上がった言葉は、これに尽きると云っていい。
- よくない。
- 明子さんの場合は、時子さんへのバトンタッチ感がどうしても強いからな。もう次回にはプロポーズしちゃうわけだし。先が詰まってる感やばい。
と言うわけで、次回は義朝復活回にして璋子退場回にして最低のWプロポーズ回と名高い第12回「宿命の再会」です。早めに見たい。出来ればペースを上げてって、本放送の最終回と合流する位のつもりで見たいのだ。
世界樹4日記 その1
某人の行動に触発された結果、買っちゃいましたよ3DSごと。楽しいからいいけど。
とりあえず、第1階層はクリアした。
ストーリー
- 辺境の街にたどり着いたプレーヤーは、この街でギルドを作って冒険者になって世界樹の頂点を目指すのだ。(2年ぶり4回目)
- プレイするのは1以来。基本的に何も変わってなくて、完成されたシステムの奥深さを痛感する。こんな罪深いものがあるから、未だにディアボロの大冒険で半日潰しちゃったりするんだ。
ギルドメンバー紹介
- ギルド名は『ゲンペーウォーズ』!朝廷の犬では我慢できなくなった平家と源氏の一族が、世界樹の頂点取って武士の世を作るのだ!面白き世を作るのだ!アソビヲセントヤウマレケリ!ダンジョンで!
- と、言うわけでキャラは大河ドラマ『平清盛』の登場人物にあやかって作るコンセプトに。なるべく原作に沿って世代交代させて行きたい。ちなみに気球の名前は「ソウのカラブネ(宋の唐船)」です。
- 例外。謎の傭兵集団として柳生一族を数人混入する。影能で時空を超えてきた未来人です。
- そんな感じで、現在のレギュラー紹介。
- ソードマン・タダモリ
「儂は辺境伯の飼い犬のままで終わりたくはないのだ」
- フォートレス・タダマサ
「儂と貴様の間に絆など、端っから無いわ!(ディバイドガード)」
- ナイトシーカー・ムネノリ
「ならば、ゆけ。そして死ぬがよい(先制ハイドクローク)」
-
- どこからとも無くやってきた、裏柳生初代総帥。目潰し、毒剣、麻痺何でもありありのバーリトゥード忍者。曲者、推参なり。
- 二刀流で防御力は極端に低いが、タダマサの挑発と先制ハイドクロークで基本的に攻撃は当たらない。前衛の中では生存率トップ。
- 盲目の投刃からの夜盗の心得で、瞬間火力もトップクラス。超優秀。
- メディック・タマコ
「取り消してくださりませ!取り消してくださりませ!(棍棒振り回しながら)」
-
- 天より与えられた福々しさでパーティーを癒す地獄のプリンセス。最初タイケンモンインにしようとしたけど文字数足らなかった。
- 回復係なのでひと通りスキルは取ってるけど、なるべく役に立たない仕様で行きたい。悪意なきヘヴィストライクで敵を凹ませるのがメイン業務になるといい。
- ルーンマスター・トバイン
「水仙の花が咲いている…」
-
- メンタルが紙のやんごとなきお方。タマちゃんへの嫉妬と怨嗟の炎で全てを焼きつくす!
- というわけで、属性は炎一本で。メンタルは紙なので、基本TPブーストは取らない。水仙には興味津々だから薬草学はマスターした。
- 頭の神々しい輝き的な意味で、ルーンの輝きはMAXまで育てた。戦闘中は炎の聖印があるので、微妙に捨てスキル。
- 今のところ、この5人がメインメンバー。1階層のボスは彼らで倒した。
- セカンドパーティーは次回紹介出来るかな。
攻略
- 一応、1のプレイ実績があるので、初手からそんなに迷うこと無くプレイできている。が、既に5回死んでいる。
- 内訳1。FOEの強さを確認しようと思って平均レベル4のパーティーでカンガルーに挑んで「JET!」された。
- 内訳2。FOEの強さを確認しようとしてクマに挑んだらパーティーが半壊したので、這々の体で逃げたが雑魚にすり潰された。
- 内訳3。街門から獣谷の泉へ出張。稼いで外に出たらアリアドネの糸も人参もなくて、待ち伏せていたカンガルーに的確に逃げ道を潰された上で「JET!」された。
- 内訳4。そこそこレベルが上がった状態で、希少種のクマを発見。舐めて挑んだら毎ターン輝きを増すベアクローに切り刻まれた。「2ターンで輝きを増してダメージ50!いつもの倍の輝きを加えて100ダメージ!そして4ターン目の輝きを加えれば、フォートレス!お前のHPを上回る231ダメージだーーーー!」「あーーっと!森の破壊者が光の矢になったーーー−!!!」
- タダマサのHPはその時点で100ちょいです。
- 内訳5。うっかりセーブせずにスリープにしておいたら、帰宅したら電源が切れていた。3DSの待機電池少なくないですか。PSPの感覚で使ったのが間違いですか。
- そんな感じで、基本余計なことをするか、準備不足かのどっちかで死んでいる。
- レベルそのものは、若干上げすぎな気がする。獣王に挑む頃には血の裂断者が青色シンボルになってしまっていた。
- 基本戦術は、フォートレス・タダマサが挑発している間にタダモリとムネノリが殴るだけ。何かあったらすぐ帰還する腹づもりで、あまりTPは温存していない。ちょっとでもまずいと思ったら火球を飛ばす。メディック・タマコに雷印の指輪を装備させているので、なんともなれば雷も飛ばす。
- FOE戦は、パワーブレイクと盲目の投刃で弱体化に務める間に、トバインが炎の聖印で火力上昇、リンクフレイムと火球でネチネチぶっ飛ばす。盲目が決まれば、ムネノリとタダマサも攻撃に参加できるので倒すまでのターン短縮な感じ。
- 獣王ベルゼルケルは、TPが尽きかけたところでタダモリの武器に付与していた腕封じが決まって木偶の坊と化したので無事撃破。2ターン力溜めの後の獣王乱舞が封じられている姿を見た時は「フハーッ!」ってなった。
- 封じやっぱり強いなあ。スナイパー育てたほうが色々捗るのか。でも、武器に付与できる以上スナイパーに拘る必要もないのかな。
そんな感じで1階層クリア。第2階層も張り切ってまいりましょう!
- 出版社/メーカー: アトラス
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大河ドラマ「平清盛」 第10話『義清散る』
(あらすじ)
先立っての躰仁親王の誕生祝いでの騒動の際、佐藤義清は待賢門院璋子に迫り愛を語るという暴挙に出た。大それた行為ではあったが、その結果として璋子には確かに情愛の念が目覚め始めていた。
躰仁親王は鳥羽院の子であるため、順当に行けば次の帝となることが決まっている。
しかし朝廷は、親王の母である得子の身分の低さを理由に、躰仁親王の皇位を認めることを渋っていた。
それを知った得子は早速、関白藤原忠通を篭絡。現在の天皇である崇徳帝と皇后聖子の下に、養子として躰仁親王を預ける。
これにより躰仁親王が次の帝となること、及び得子が国母となることは決定的となった。
朝廷内の権力争いが激化する一方で、それらを警護する北面の武士である清盛や佐藤義清は、改めて朝廷への不満、怒りを募らせていた。
清盛は、憤る義清を見て、彼もまた自分と同じように武士の世を作るという義憤に駆られているのだと考えていたが、義清の心中にあるのは璋子への執着、そして璋子を蔑ろにする鳥羽院への怒りに過ぎなかった。
そんな折、宮中にて雅仁親王を侮辱した得子に、偶然その場に居合わせた璋子が掴み掛かりながら怒りを露わにするという騒動が起こった。
普段から恬然として感情を出すことなどまるで無かった璋子の変貌は、北面の武士たちにまで噂となって伝わり、義清の知るところとなる。
その日は鳥羽院が水仙見物に赴くため、北面の武士がその警護に当たることになっていたが、義清は暇をもらい、璋子の元へと向かう。
しかし璋子は、そんな義清を拒絶する。璋子の心が、今もなお鳥羽院の元にあることを悟った義清は、激情に我を忘れ璋子を殺そうとするのだった。
義清の暴挙はすんでのところで清盛によって阻止され、義清はその場から逃がされたが、事はすぐさま露見。義清は鳥羽院の前に連行されることとなった。
あらましを知った鳥羽院であったが、しかし義清を罪に問うことをせず、そのまま放免する。
義清はその裁断の陰に、鳥羽院と璋子の間にある情念を見取り、改めて自分の及んだ行為の醜さに気づく。
自分で自分を許せなくなった義清はその日のうちに出家を決意。家族を捨て、友である清盛の前で髷を切り、姿を消すのであった。
(感想)
ノーリーキーヨー!!
- 「ジェーローニーモー!」のノリで。
- 智勇兼備、ルックスもイケメンな佐藤義清の退場回。
いつだってナオンにモテモテの俺様が、初めて本当に恋したあの女に「愛とは何か」を教えてくれるわー!
→愛を教えたら女性は元彼のもとに走っていった。
→自分は逮捕され、しかも目の前で女と元彼のSM恋愛劇場を見せつけられた
→絶望した!完全に道化の自分に絶望した!
→出家。
あんまりと言えばあんまりな扱いに、清盛も号泣。 - 前に清盛や義朝と、「将来どんな武士になりたい?」とか青春めいた談義をしていた義清が、かかる悲惨な羽目に陥ったのはもちろん、白河(の亡霊)、鳥羽、崇徳、得子、そして待賢門院璋子が業と業をぶつかり合わせる朝廷伏魔殿に、足を踏み入れたからなんだけど。
- 女にモテモテで腕も才も立つと言っても、所詮彼のキャラクターは少年漫画に出てくる美形キャラに過ぎないわけです。Gガンダムのジョルジュとか、天才マンとか。「俺は誰よりも美しくありたいのだ…」とかキザったらしく言う系のジャンプキャラ。そんな奴が、ごきげんようの後13時半から始まるような昼ドラ時空に軽いノリで迷い込んでしまったのが悲劇だったわけで。
- 結果、見事に檀れいに絡め取られることになったわけです。「メタ認知重点。僕は自分を客観視出来てます。」なんて言う奴ほど危ない。清盛んちに遊びに行ったら海賊に挑発されたから、相撲くらい取ってやりますよ、四股だって踏みますよ的な男が、「俺のモノにならないのなら、いっそ殺してくれるわー!」と斜め上の行動に出てしまうわけです。(それはそれでジャンプっぽい気もするが)
俺は誰よりも美しい
- 義清は美学に徹する男なので、とにかく物事の美しさに基づいて行動しようとする。そして彼にとっての美しさと言うのは、「一番素直な形に収まっていること」である。「矢は的の中央に当たるのが美しく、歌はその場に最もふさわしい言葉が選ばれることが美しい」と言うように。つまり、筋が通っていることを重んじる男だ。だからこそ、崇徳院が遠ざけられる現状に疑問を投げかけ、「人を愛する」と言う当たり前のことが出来ない璋子を愛おしく思う。
- そんな男だから、自分の美学に基づいて(いると錯覚して)行動して、結果的に自分のやったことが何一つ筋を通していなかったと気づいた時、頭丸めちゃうくらいの勢いで怒りと絶望のダークサイドに落ちちゃったわけです。へうげもの8巻で、自ら真の侘び数寄の芽を詰んでいたことに気づいた利休の如く。
- 「父様、ほら、美しいでしょう」って手に集めた桜の花びらを見せに来る娘に「そうだな、美しいな…」って自分の醜さを思い知る義清のシーンは、そういう美学の喪失、俺の黒歴史発現的な意味でかなりの名場面。だったんだが。
史実再現とドラマ
- だからって、そこで幼女を蹴り飛ばすのはおかしいと思うんですよ!(力説)
- もちろん、そこは西行の逸話になぞらえたのは判る。そこを抑えようとしたのは大河的に正しい。
西行の逸話
西行 - Wikipedia
- 出家の際に衣の裾に取りついて泣く子(4歳)を縁から蹴落として家を捨てたという逸話が残る[1]。
- このドラマの史実の拾い方は、基本的にかなり秀逸だと思います。逸話を活かせるように、綿密な伏線を張って、その場面が無理なく再現出来るように気を遣っているのは、とてもよく判る。ただ、この場面はおかしい。話の流れ的に、筋を通せない自分への怒りを、さらなる無理筋で上塗りしているようにしか見えない。何と言っても幼女を蹴り飛ばした!それはよくない!(大切なことなので2回(ry
- ドラマの説得力を優先させるか、史実を優先させるかと言うのは割と難しい問題だと思う。どうしても現在の価値観とは異なるところもあるだろうし、その人物の総評や、ドラマでのキャラ造形とは大きくかけ離れた逸話が出てくることもあるだろう。大河ドラマなのだから、当然歴史(史実)には敬意を払って描いて欲しいが、それで話の筋そのものが通らなくなるのなら、それはやはり美しくない物にしかならないのじゃないだろうか。義清的に考えて。
- とりあえず自分が、この『平清盛』に対して一番評価しているのは、「覚えきれないほど数多くのキャラたちが皆、生き生きと自分の筋を通して動いている」というところだ。他にも良い点は山ほどあるけど、特に群像劇ドラマとしての出来は傑出レベルだと思っている。そんな魅力的なキャラたちが、「史実」によって筋をねじ曲げられているのは結構悲しかったりする。ほとんどの場合は、かなり見事な史実と脚本の融合をしているのだけれども。だからこそ、たまに見える今回のような力技が出ると辛いものがある。
- 主人公の清盛が一番、その力技の被害に遭っていると思う。物語の主軸な以上、すり合わせなきゃいけない史実が多いだろうから仕方ないんだけど。
その他
- 今回消える義清だけど、割と早い段階で西行になって、京を彷徨いながら都合のいい場面に登場する妖精となる未来を知っていると若干のシュールさがある。お前、割と元気だよね。
- 長くなったので、鳥羽院・璋子のSM夫婦漫才についてはまた今度考えよう。「説得力のある愚かさ」と言うテーマで。愚かさ2.0!
- 頼長と信西(まだ高階通憲)が、二人して仲良く論語を合わせ読みしてるシーンで「うーわーーー!!」ってなった。後の保元の乱での、「孔子を引用しながら解釈が真逆」という名シーンの伏線がこんなところに!
次回は「もののけの涙」。ザ・良妻、明子さんの退場回ですね。この回もオチが酷い。TwitterでTL実況見てたら、たまたま初見でこの回を見た平野耕太先生が「今年の大河は、いいや」と切ってしまった哀しみを目の当たりにした回。あれは悲しかった。先生!違うの!いつもは…こうじゃないの!清盛はもっと出来る子なの!と叫びたかった11話の夜。