2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『風林火山』井上靖

昨年の大河ドラマ『風林火山』は割と毎週楽しみに見ていたのだが、そのときの熱がさめてから読む原作というのもなかなか乙。勘助の台詞が大体全部、内野聖陽さんの声で再生される感じで。晴信は市川亀治郎。ソニー千葉も竜雷太も出てくるステキ小説。 この脳…

『流れよ我が涙、と警官は言った』フィリップ・K・ディック

古典のお勉強。いまいちセンセーショナルさが理解できなかった。 まあ、やるせない話だったが、SFって大体やるせないしなあ。流れよ我が涙、と警官は言った (1981年) (サンリオSF文庫)作者: フィリップ・K.ディック,友枝康子出版社/メーカー: サンリオ発売…

『時砂の王』小川一水

タイムトラベルSF。話でけー!あらすじ。 未来の人類は大体地球を飛び出し、太陽系内を有効活用しながら繁栄していたんだけど、外宇宙から謎の軍勢が攻めてきてほぼ絶滅しちゃったよ→絶滅寸前のタイミングで、なんとかタイムマシンで一部隊だけ過去に送り…

『七瀬ふたたび』筒井康隆

不勉強にして筒井康隆の本はこれでまだ6冊目なのだが、この辺でようやく一つパターンを掴んだかなと思う。前作『家族八景』は人間ドラマだったのに、こっちはSF。同じ主人公なのに。こういう舞台変換を平然とやってしまえるのが筒井康隆なのか。七瀬は絶…