『陰日向に咲く』劇団ひとり
ここ数年のムーブメントな芸人出版。映画化もした。映画は見ていないが、読み終わった今は見てもいいかな、と思いつつある。
幾人かの人間の視点で描かれる、ゆるやかなつながりを持った短編。いい話メイン。間にケータイ小説やら叙述トリックやらも挟んであり、お得感がある。決して特別上手い文章と言うわけではないんだが、芸人らしい人間観察力が光りつつ「ああ、彼は小説を読むタイプの人間だなあ」と言うのが感じられたので読んだ感触は悪くなかった。
テーマとしては「静かな幸せ」と言った感じで、斜に構えながら劇団ひとりの人柄の良さが感じられる(作品で作者を語る愚)のがいい感じであり、なんと言うか自分は劇団ひとりが好きすぎる。
- 作者: 劇団ひとり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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