『悪魔の手毬唄』横溝正史
もうすぐ稲垣版金田一のドラマがあるので、その前に予習がてら読んでみた。面白かったけどドラマを見るかどうかは判らない。出来れば見比べてみたいけど。
「出たーーーーっ!!横溝先生の1作間に3人ファック(SATSUGAI)する殺人わらべ唄だーーーーっ!!」
「うおーーなんて猟奇的な音色なんだーーーっ!!」
と、当時のボンクラミステリー愛好家どもが発狂しつくしたであろう本作。まだ若輩の我が身としては映像化前提で作られたんじゃないかと勘違いしてしまうような作品だった。逆だよね。横溝作品の映像化が日本のミステリ動画のメインストリームになってるから自分の中で「横溝(金田一)→映像」と刷り込みされてるだけだ。
作りが丁寧で読みやすくて、頭の中で絵が浮かびやすいのがその印象に拍車を掛けてる気もする。
内容は見立て殺人+ホニャララで、よく出来てるなあと感心したけどあまり禍々しい印象は無かった。タイトルと表紙が一番怖い。
何より、一番印象に残ってるシーンが、「金田一と磯川警部がキャッキャウフフ言いながら自転車を二人乗りして去っていくシーン」なのが、自分的にどうなんだ、と。やおい脳か。
- 作者: 横溝正史
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 1971/07/14
- メディア: 文庫
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