『狂骨の夢』京極夏彦

今「きょうごくなつひこ」と打とうとして、「きょうごくのゆめ」と打ってた。なんとなく、同じようなミスをした人は多いんじゃないかと思う。


あらすじ。何かまた殺人事件が起こったので、関口君が周りに色々言われながら頑張る話第三弾。


姑獲鳥の夏』の時は気付いてなかったが、このシリーズって基本的に、いくつもの出来事と登場人物が錯綜して、最後に何となくそれがまとまって解決、とか言う構成で出来ているんだろうか。屍鬼に比べると各シーンが主観的なので、あまり気に止まらなかったんだけど。


とりあえず、今回もまた登場人物たちと一緒に、中禅寺秋彦に上手いこと口で丸め込まれた気分。『魍魎の匣』の時みたいな「ゲゲーーーッ」感は薄かった気がする。多分、画的に映える派手なシーンが少なかったからじゃないかと思うが。(それでも、ラスト付近で●●の中から3つの○○が発見されるシーンは「おーーー」と唸った)


三作読んで、既に京極堂に集まる面々を見ているだけで楽しい状態になりつつあるので、とっとと次も買ってこよう。読むのは多分半年以上経ってからだろうけど。


狂骨の夢 (講談社ノベルス)

狂骨の夢 (講談社ノベルス)