『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』

キルビルの元ネタ探索の一環で見た。
なので、タランティーノに「これ!二人にはこの怪獣みたいに暴れ回ってもらいたいんだよ!」と言われながらビデオを見せられたであろう、ユマ・サーマンダリル・ハンナの心中を想像しながら鑑賞する。おそらくユマは憮然とした顔で、ダリルは爆笑しながら見ていたんじゃないかなあと夢想。


サンダとガイラはほとんど人間体で、着ぐるみと言うより特殊メイクの風情なので、動きが異常にパワフルで軽快。ゴジラとかガメラの三倍早く動くのでアクションが派手な印象だった。ぐるぐるん回転して並び立つビルをぶち壊していく様は、小道具の人とかセット作った人とかをヒャッハーな気分にさせたことだろう。タランティーノのトラウマになるのもむべなるかな。


気になったのは、サンダとガイラが同種の怪獣だということ。
しかも、悪役となっているガイラの方が一回り小さくて、その上基本的に水の中で生きているという、サンダのレッサー版となっているのはどうかと思う。普通、逆だろう、と。悪い方がでかくないと盛り上がらないだろう。『ゴジラVSミニラ』だったらミニラが味方だろう。
やっぱりゴジラVSメカゴジラは偉大な発想だ。メカフランケンシュタインアイデンティティ的にどうかと思うが。


とりあえず、二体がくんずほぐれつもつれ合っているのに、ガイラのみに的確にメーザー砲を命中させる自衛隊の練度の高さに惚れた。
自分より頭一つでかい相手と戦いながら、周り中からメーザー砲でいたぶられて悲鳴を上げるガイラは萌え対象で、誰かこれを元に萌え同人誌か何か書けばいいと思った。


フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ [DVD]

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