『遺伝子インフェルノ』 清水義範

初心者向けのSF短編連作集。SF初心者の自分が言うのだから間違いない。「あー、確かにこんなのありそうだなー」と言った感じの近未来エピソード集。なんとなく前にも似た様なのを読んだなと思っていたら、ファミ通でやってた『1999年のゲーム・キッズ』だった。

ラストのオチはなかなか唸る。ここから『ヨコハマ買い出し紀行』に繋がっていくのかと思うとなかなか玄妙な気分。


この作品を最初に出したのは96年で、その時は『二重螺旋のミレニアム』と言うタイトルだったらしい。ところが刊行した2000年には「ミレニアム」という単語が一大ブームになっていて、まるで自分の作品がブームに乗っかって出したみたいで物凄く悔しかった。だから改題した。というエピソードが後書きに書かれていた。いい話だ。

始祖鳥記

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月の光(ルナティック)

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