トゥモロー・ワールド

特に前から見たかった訳ではないが、なんとなく映画館に入ってなんとなく見た。
結果、大当たり。

あらすじ:
原因不明の疾病かなんかで、女性が妊娠しなくなり、子供が生まれなくなって緩やかに絶望とともに滅びていく近未来。主人公もまた、そんな世界で無気力に生きていたのだが・・・


映画のテーマは、多分絶望の中の小さな希望とかそんなん。
たくさんの登場人物が、その希望を繋ぎながら、理不尽で無慈悲な暴力の前に消えていく。

決して
「ここは俺にまかせて先に行けー!」「○○!○○ーーー!!」と言うようなヒロイックなものではない。
全ては運命に抗うリレーであり、ランナーたちは皆、目を覚ました運命の眠れる奴隷なのだ。ジョジョ

数々の運命に傷つけられながらも命を繋ぎ、最後に主人公に訪れた『希望』には、ただ涙。


映像の技術でも、地味に気合の入った物凄い場面があり、見所だ。それでもこの物語の美しさの前には、霞む気がした。