『メイド諸君!』きづきあきら サトウナンキ


今、きづきあきらがマイブーム。
購入がヘタなエロ本よりもよっぽど恥ずかしかった。どこにも置いてなくて、何軒かの書店を巡ることになる。店員に「『メイド諸君!』って漫画ありますか?」と聞く度胸も無いし。

  • あらすじ

 おのぼりさんな関西弁(滋賀弁?)の美少女が、上京してきて都会の荒波に揉まれる話。選んだ海域が何故かメイド喫茶。そりゃもう揉まれまくり。でも私、へこたれへん!

  • 感想

 『ヨイコノミライ』の時のように読んでるこっちの心がゴスゴスと抉られていくようなのを想像していたが、それほどきつくは無かった。
自分にメイド喫茶に行く趣味が無いからか。

半分以上想像になるのだが、メイド喫茶に行く人は何を求めてそこにいくのかを考えた。まあ、メイド服を身に纏った可愛らしいお嬢さんに「ご主人様」と呼ばれながら一時楽しく会話することなんだろうけど。

この漫画は、そういうメイド喫茶と言うものを舞台にしているが、上に述べたようなものが一切描かれない。メイドさんが主軸なんだから、当たり前と言えば当たり前だが。

「マニュアルに無いことをすれば、うちの店がサービスにムラがあると思われる」とか
「いざと言う時に痛くも無い腹を探られないよう、うちも風俗営業の形態で登録しておいた方がいい」とか。
そんな、「ご主人様」たちが頭で判っていても敢えて考えないようにしていることを、しかめつらしい顔したメイドさんたちが相談しているのをまざまざと見せられるので、辛い人には読んでて辛かろうと思う。


一度メイド喫茶に行って楽しんでおけば、この辺のキリキリした感覚を味わえるのかな、とか自ら地雷を踏みに行くようなことを考えたり考えなかったり。

メイド諸君! (1) (ガムコミックスプラス)

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