大河ドラマ「平清盛」 第7話『光らない君』

超絶面白い魅惑の大河ドラマ平清盛。正直これを見ている間だけはNHKに受信料を3倍払っても構わない様な気分。
現在23話まで終了し、中盤の山場その1である保元の乱シリーズが終わったところだが、この辺で毎週録り貯めてあるHDDの容量が限界なので、もう一度最初の頃から見なおしていく予定。ついでに書ける範囲で感想も書いていく。だって面白いんだもの。

あらすじ
兎丸率いる瀬戸内の海賊一味の征伐を果たした平氏一門は、その実、多くの海賊を配下に迎えいれながら京への凱旋を果たす。朝廷は一門をねぎらい褒美を遣わしたが、しかし忠盛の悲願である公卿の位を授けることはなく、清盛に官位を授けるのみに留めた。
御所に挨拶に出向いた帰り道、清盛は急な雨にて行き倒れとなった下級貴族の高階基章と、その娘の明子と出逢い、介抱することになる。
明子のもつ清らかな佇まいに一目惚れした清盛は、同僚の佐藤義清の助言や、明子の友人・時子の暴走などの紆余曲折を経て、一門の反対を押し切って明子を妻として娶るのであった。

感想

  • 保元の乱始末、『叔父を斬る』まで見終えた上で改めて見てるので、感慨深いどころの騒ぎじゃなかった。
    • 忠盛が!忠正が!家盛が!明子が生きている!義清(の髪)もまだ散ってない!鳥羽院(の髪)もまだまだ元気!待賢門院さまの天然も健在!悪左府なんてまだ登場してすらいない!(OPの砂浜ダッシュ時のキャストは待賢門院璋子 檀れい!)
    • この先、今挙げた誰もが一話二話まるまる使うエピソードを抱えて散っていくのであり、その一つ一つが清盛の中に蓄積されて積み上げられていくのであるなあと思うと、やっぱりこの大河すげえな。捨てキャラが居なさすぎる。
  • 話はTHE・良妻の名を欲しいままにする明子さんに出会って一目惚れしてアプローチして結婚するまで。最近の濃密度に比べると、実にゆったりとした展開。話全体がインターバルなので、せっかく感想書いた割に言及したいことは少ないんだけど、なんだかんだでラブラブコメコメも面白い。清盛は基本汚いし、時子もまだドリー夢だし。明子も改めて見ると「親の引いたレールを生きる人生に何の価値が」的中二病の人であった。
    • 時子さんがファンタジーに憧れるフワフワしたお嬢さんなのに対し、明子さんは冷静に考えて存在そのものがファンタジーだよなあ。ファンタジーと言うか漫画だよなあ。貧乏だけど由緒正しい家柄で美人で飯は美味く琴の名人で控えめで、男の話は目を輝かせて聞いてくれるという。最強か。で、非の打ち所がない分、あまり目立たないので、欠点だらけだがキャラが立ちまくっている後添いの時子さんが生きてくるわけで、話の展開に合わせたパラメータの配置が実に秀逸だったのだということに気づく。素晴らしい。
  • その他。話はゆるいが、そんな中でも背後は地道に進行している。
  • 今回の冒頭で鱸丸が平盛国にクラスチェンジ。やっぱり最近太ったな上川隆也
  • 天然璋子さまと怨念得子さまの究極バトル。女の子を授かった得子さまへ祝いを告げる、璋子さまの福々しさが有頂天。後にあの後白河すらぶちのめす美福門院さまが手も足も出ない。
    • で、そんな得子に押し倒される三上博史。いやさ鳥羽院。この頃はまだ病んでるだけで神々しさが足りない。やっぱり鳥羽院は頭丸めてからが本番か。
  • 明子を連れてきた清盛への一門の反応とか。忠正は当然として家貞さんもまだ清盛に厳しい。家盛は屈託がないが、後々のことを考えると辛いなー。で、宗子さんがやっぱり怖い、と。

次回第8話は、『宋銭と内大臣』。悪左府の初登場回か。もう次のOPの砂浜ダッシュのキャストは山本耕史なんだなー。