『仮面ライダー555 DVD4巻』

あらすじ
オルフェノクからベルトを守るための手がかりを求めて、真理たちは流星塾同窓生の一人、草加雅人の元を訪ねる。
草加と出会うことが出来たものの、それと同時に流星塾の生き残りたちの前に再びラッキー・クローバーの刺客が現れる。苦戦するファイズを前に、草加仮面ライダーカイザへと変身。敵を圧倒する。
真理たちの事情を聞いて「協力して戦う」と持ちかける草加。そんな彼に対して不信感を拭えない巧は、一人で戦おうとして手傷を負ってしまう。
負傷した巧は、その場に偶然通りかかった結花に介抱され事無きを得たが、直後に彼女がオルフェノクであることを知る。人の心を残すオルフェノクが存在することに衝撃を受けた巧は、仮面ライダーとして戦うことに違和感を覚え始めるが…。


感想

  • 大暴れ草加雅人
    • 社長に匹敵する面白キャラ、草加の登場であります。
    • 昔はいじめられっ子だったが、今は大学の花形でテニス部、馬術部、フェンシング部の主将を兼任し、合気道も使いこなす完璧超人。ルックスもイケメンだ。性格はかなり悪い。
      • だが、初登場時は何故かえらく鼻の穴を強調するアングルだったので、以後見るたびに「鼻…」として認識されている悲劇的伝説アルよ。
    • 人にテニスボールをぶつけそうになって、「すまない。どうやらスイングが乗りすぎてしまっているようだ」とか謝罪しながらナチュラルに自慢が出来る、煽りの天才。そりゃ巧っくんだってキレる。だが、馬糞を踏んだのは自業自得だぞ。
    • 小学生のいじめられていた頃、自分を助けてくれた真理に対して好意を持っているが、その頃の真理の写真を財布に入れて持ち歩いているのは流石にどうかと思う。しかもそれを、真理本人に見せるとか。普通ならドン引きだけど、イケメンなら許される、の、か…?
  • 草加カイザ。仮面ライダー草カイザ。
    • そんな草加仮面ライダーに。幼少期いじめられて卑屈な性格になったことで、氷の精神インプット完了。残虐ファイトでオルフェノクをぶちのめすぜ!!
    • まあ、格好いいですよ。とても格好いい。カイザブレイガンも格好いいが、オルフェノクを相手に合気道を駆使するところが素敵。関節があるなら、怪人だろうとなんだろうと技は掛かる…っ!ライオンへのサブミッション…ッ!!
      • オルフェノクがパンチしてきたところを捌いて小手返し掛けて投げ飛ばしながら飛び蹴りをかますコンボは、思わず巻き戻して二回見た。「まさか……!奴は、柔法も使えるのか……!??」と、キング見た時の伊沢マサキの真似をして慄きながら。
    • さらに乗り物はサイドバッシャー。わー!すごーい!バトルメックみたーい!
      • 逃げるカイザを追いかけていったらアレが出てきた時のオートバジンさんの切なさと言ったら。ギブアーーーップ!ギブアーーーップ!!
  • 今回も面白いラッキー・クローバーの人たち
    • ジェイの命も残りあと一つとなったところで、満を持して登場するムカデ人間ことセンチピードオルフェノクの琢磨さん。常に「poem」と書かれた本を持ち歩きながら戦う圧倒的中2センスの持ち主。
      • 「まだまだ楽しめますよ。詩に続編があるように」っつって、懐から「poem」に重ねて「new poem」が出てきた時は本当に大笑いした。
    • そんな面白琢磨さんだが、木場たちを三人まとめて圧倒できるくらいに強い。腰つきもセクシー。強キャラとしての資格十分。
    • ジェイも格好いい大剣持ちだしてファイズに一矢報いたし、ラッキー・クローバーの株はまだまだ安泰だな。
  • 巧と結花
    • 結花は女子高生だけど、全然そう見えないのは常態で放っている幸薄オーラのせいだな。いついかなる時もヒャッハーな連中を引き寄せてしまう不幸体質。引き寄せてしまったら殺すしかないので、なおのこと不幸。アントライオンオルフェノクとかに改名すべきだ。
    • そんな結花に助けられた上にオルフェノクであることを知って、煩悶とする巧さん。懊悩するヒーロー。
    • 今までの敵は問答無用で人を襲ってた奴ばっかりだから、「元人間」と言う認識が無かったんだな。知ってしまったら、もう戦えない。巧は優しい男です。
    • だからって、結花を攻撃するカイザに背後から黙って殴りかかるのはどうかと思う。「口で言やー判るんだよー!」ってなもんで、私怨を疑われても何も言い返せないと思うよ。巧は概ね不器用な男です。
    • 結花のようなのがいることを知って、新たな覚悟を迫られる巧。これはさらに一皮剥ける予感。
  • ドロドロ恋愛模様
    • 相関図をpipeoで作ってみました

    • 13話まで見たところで思い出したが、学生当時に自分がファイズ見るのやめたのって、この泥沼恋愛模様に嫌気が差したからだった気がする。仮面ライダーでなんでそんな昼ドラ見せられなきゃならんのだ、っつって。若かったなあ。
    • 今じゃあ大好物です。この程度じゃ足りないくらい。もっと嫉妬とグリードをぶつけあって欲しい。そういう点では草加には期待せざるを得ない。
    • 基本は真理中心の相関図と、結花中心の相関図に分かれる。まあ、女の子がそれだけしかいないからなんだけど。巧と木場はあんまり絡まない。木場にはトラウマがあるからね。ウマだけに。
  • その他
    • よそ見している草加に足払いを掛けたらあっさり避けられた時の、巧と草加の間の空気。巧は基本的に小物です。
    • 「…海堂は躊躇なく逃げるな」「ああ」未だにスネークオルフェノクとして活躍したことがない海堂。大丈夫なのか。
      • そんなダメ人間海堂が大好きな結花さん。体質だなあ。
    • 水を欲しがる負傷木場を黙って見下ろし、水をこぼしたら怒り出す草加には生々しい怖さがあった。昼ドラ的な。
    • 普通に歩いてたらいきなり目の前を矢が横切って、サラリーマンが「ギャー!!」つって倒れた。見たらボウガンを構えたオルフェノクがいた。そんな感じのフライングフィッシュオルフェノクさん。いい狂人だ。

まずは次回。予告を見るかぎりかなりいい感じの覚悟を固めてそうな巧の活躍に期待しよう。

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