『侍戦隊シンケンジャー 第六幕 悪口王』
あらすじ
シンケンイエローこと花織ことはは、剣術の腕だけならば丈瑠や彦馬も一目置く程の力量であったが、それ以外のことは何一つ出来ない娘だった。そのことで自分を卑下するような態度を取ることはに対し、まだ稽古で勝つことが出来ない千明は苛立ちをぶつける。
本来イエローになるはずだったことはの姉と、その意志を継いで誰に笑われようともシンケンジャーを勤め上げると誓ったことはの話を聞き、千明は自分の未熟さをまた痛感。ことはとともにまだまだ強くなることを誓う。
感想
- ことは回。ことは×千明回かも知れない。
- 稽古の中で、剣攻撃の間に投げ技を挟む人間体ことは。え、それなんか高等技術じゃない?
- 実際にあるのか、小麦粉湿布。
- 小麦粉を床に零したり袖まくりせずに手を洗ってビショビショになったりしょうもない失敗を繰り返すたびに「うちアホやねん」で済ませることはにイラっとする千明。確かにこれはイラッとする。
- 今回のアヤカシ・ズボシメシ。
- 元ネタはサトリだそうで、相手の心の中の気にしていること等をズバッと言うことで、相手が受ける精神ダメージを物理ダメージに変換して吹き飛ばす能力を持つ。心と身体両方にダメージを与えてくる、餓狼伝Breakbrowならブッチギリで反則の強キャラだ。
- 最初シタリが、「さあ、お前の悪口で人間どもを絶望にたたき落としてこい!」とか言ってて、どうやって悪口で絶望にたたき落とすんだと思っていたら、通りすがりのデブに向かって一言「デブ」と呟くだけで、デブが弐拾壱式波動球を食らったタカさんみたいな勢いで吹っ飛んでいった。恐ろしいが、盛大に笑った。
- もちろんシンケンジャーたちもぶっ飛んでいく。ファザコンと言われて30mくらい空を飛んじゃう戦隊ブルーですよ。
- 他のも「落ちこぼれ(グリーン)」だの「一生独身(ピンク)」とかギャグ要素なのに、レッドは「嘘つき、大嘘つき」と言われて壁にめり込んじゃうという。
- ちょっとガセビアの沼を思い出した。
- 一人何を言われても吹っ飛ばないイエローさん。「アホだのドジだの、普段から自分に言い聞かせてるから全然平気やでー!」
- それはいいんだろうかと思ってたら、千明が後から怒った。馬鹿にされるのは平気だけど、マジ説教にはヘコむことはが可愛らしい。
- ここで挿入されることは姉のエピソードと、千明の「腹を立てたのは俺より強いお前が自分のことをダメみたいに言ってたら俺の立場ねーじゃん的八つ当たりが混ざってたので謝罪」エピソード。ただのいい話だった。幼女ことはの役の子はドン臭そうな、いい顔つきをしている。
- 戦闘はカブトシンケンオーでとどめ。「何だよ兜つけただけかよ」と思ってたらその兜からビームが飛んできてビックリして果てた巨大ズボシメシには同情を禁じ得ない。本当、なんで兜からビームだよ。
- 戦闘後、ことはが倒れる。なんだかんだで悪口でしっかりダメージを受けていたけど、我慢してただけだったという。話の流れで、ダメージに耐性があることが丁寧に説明されていたので、上手いなあと思った。健気さを全開にアピールすることで、千明とのフラグもゲット。
- 一方、茉子も丈瑠の「嘘」について遠まわしに指摘することでフラグを立てる。
- しかし、この「嘘」とは後半の影武者騒動のことなのかな。やはり最初の時点で、レッドは影武者と決めていたのだろうか。大胆なコンセプトを打ち出すなあ。