『侍戦隊シンケンジャー 第五幕 兜折神』

あらすじ
斬撃の通用しない強力なアヤカシの登場に、丈瑠は新たな秘伝ディスクの戦線投入を決意する。しかし秘伝ディスク・兜折神は通常の二倍のモヂカラを必要とし、今まで丈瑠ですらも使いこなすことが出来ないほどのものだった。
意気消沈する他の仲間の支えとなるため、一人修業を重ねたシンケンレッドは、戦いの中で見事兜折神の発動に成功。新たなる力、カブトシンケンオーを駆使してアヤカシ・ヤナスダレを討ち果たすのだった。

感想

  • 殿回。もしくは殿萌え回。
  • 冒頭、休みだから遊園地に行こうぜーと誘う仲間たちを「お前たちだけで行って来い」とあしらう殿の目の冷たさ。
    • で、一人隠れて修行しているという。しかも「実は本当は俺も遊園地行きたかったんだぜチックショーーー!!」という。何この可愛い人。
    • じい(伊吹吾郎)の前でだけは素に戻るとか。そして素は結構子どもっぽいとか。でも家臣たちの前でそれだと示しが付かないから普段仏頂面なんですよー、とか。萌え生物じゃないですか!
  • 今回のアヤカシ・ナミアヤシ。
    • いきなり出てきて「この世は全部無駄だー!無駄無駄無駄無駄」言いながら街中でガトリングガンを乱射する、だいぶアウトな気がするイケメン。元ネタは「ふすま」だそうです。ふすま怖えー、超怖えーー。スキル「斬撃無効」持ちで、シンケンジャーの日本刀攻撃が効かない。鬼だ。
    • 薄皮太夫との会話が格好いい。「こいつにとっちゃ、世の中全てが無駄なのさ、放っておきな」「あんたほどじゃないがね」「(ギリッ)」 二人共落ち着いてください。子供番組ですよ!
  • ナミアヤシが強すぎて、初戦ボロ負け。テンション激下がりの家臣共。こりゃあ、兜折神を使うしか無いぜ。新しいオモチャの出番だぜ。
    • 「通常の二倍のモヂカラが必要なんだよー。でも俺なら使えるよー。だからお前らは寝てろ」と言って離席後、やっぱり隠れて修行する殿。「実は本当は俺でもこんなもん使えるわけないぜグギャーーー!!」と兜折神の超パワーに吹っ飛ばされている殿。を、蔭から見守るじい(伊吹吾郎)。
    • 見守る伊吹吾郎のナレーションが熱い。「モヂカラが大きければ大きくなるほど、その制御は格段に難しくなり、逆に強力な力に振り回されて使えなくなってしまう!」と、凄い渋重い声で。その後の「使えぬと言えばあの四人…」がナチュラルに酷くて吹いた。
    • 実力が劣る残りの4人は、殿が圧倒的なパワーで引っ張ってくれているからこそ、精神面が安定し現状で戦えている。殿がくじけた姿を見せたら4人の士気はダダ下がりになってしまう。だからこそ無理でも何でも、殿はその俺様最強姿を崩すわけにはいかない。ワンマン社長は大変だ、と言う話。殿かっけーなー。
    • 夜を徹した修行で、最後はボロボロになって気絶する。その姿を見て(いくら侍とはいえ、ここまでやらねばならぬのか・・・!)とお守り役としての嘆きと、それでも刀を握ったまま倒れている殿を見て、敢えて何も言わず「殿、アヤカシが出ましたぞ!お起きください!」と家老としての叱咤を使いこなすじい(伊吹吾郎)の重厚な演技が素晴らしい。萌える。
    • 結局「こうなりゃ、ぶっつけ本番だ!」で発動に成功させる。結果を出す男だ。他の四人は、殿が蔭でギリギリの状態になっていたことを全く知らないのだ。すげえ。
    • 兜折神の正体はバズーカ砲(大筒)でした。シンケンオーに兜形態で合体すると、カブトシンケンオーとなって頭からビームを連射する無双状態に。
  • 戦いの後に、ひとり去ろうとする殿を見て「やっぱり、よく掴めない奴だよなー」という千明グリーンの呟きに「掴めないんじゃなくて、掴ませない様にしてるんじゃないかな」と、一人だけ丈瑠の弱い部分を察知する茉子ピンク。なんと言う高精度なダメ男センサー。
  • で、一人先に帰って、待っていたじい(伊吹吾郎)の姿を見た瞬間に、安心して気絶する殿ですよ。「流石に、今回はビビったぜ…」って、どんな萌えキャラだ。