『侍戦隊シンケンジャー 第一話 伊達姿五侍』

全体の半分終わってから見るようになっていたシンケンジャー
終盤に差し掛かってから驚くほど面白くなっていたんだけど、寝坊やら仕事やらで一番大事なラスト4話くらいをまともに視聴出来なかった。なので、折角だからDVDを借りて最初から全部見ることにする。

あらすじ
三途の川に潜み人間の絶望や恐怖を啜って生きる妖・外道衆。人間界に姿を見せては暴れまわるこの悪鬼羅刹どもから罪なき人々を守るため、300年の昔より戦い続ける侍の一族があった。その名は天下御免の侍ヒーロー、侍戦隊シンケンジャー

現代にあってなお外道衆と戦い続ける侍の一族・志葉家の十八代当主、志葉丈瑠。彼もまた一族の意志を継ぎ、シンケンレッドに変身して外道衆と戦う侍である。
志葉家には代々、当主を守り共に戦う4人の家臣がおり、現在は一般人として暮らしてはいるものの、時が来れば当主の下に集いシンケンジャーとして戦うことになっていた。しかし丈瑠は「武士だの主従だの言うような時代でもないし、今は一般人として暮らしているなら戦いに巻き込むのはどうかと思う」と言って彼らを召喚せず、一人で妖かしの群れと戦っていた。
その姿に業を煮やした志葉家家老・日下部彦馬は、丈瑠の制止を振り切って矢文で4人に召集を掛ける。
外道衆の出現に丈瑠の下に集う、親から一族の役目を受け継いでいた4人の家臣、池波流之介、白石茉子、谷千明、花織ことは。彼らを不承不承ながら従え外道衆の前に名乗りをあげるシンケンレッド。現代の侍戦隊シンケンジャーが、ここに誕生する。

第一話は設定の解説と仲間が揃うだけだから、ストーリーが薄いなあ。

感想

  • 冒頭、一人でナナシ(外道衆の雑魚戦闘員)と暴れん坊将軍みたいに切り結ぶシンケンレッド。か・・・、格好ええ・・・!!
    • やはり殺陣のレベルが高い。そしてコンセプトが時代劇なので演者たちもさほど奇抜なことしなくていいし、こちらも見慣れたアクションで安心感があるし、で送り手受け手ともに実に良いコンディションで視聴出来るわけです。刀を担いだ殿の格好良さは異常。そして無双。
  • この頃の丈瑠はなんとなく後半に比べて線が細い。ナイーブそうというか。面も不機嫌そうだし、「家臣なんていらねえよ」とか言ったりジイにキレたりする殿は、後半になったら見られないよ!1年掛けて役者さんもいろいろ得ていったのだなあといきなりしみじみしてしまった。
    • 自分が見始めたのはシンケンゴールドが合流したあとだったので、殿とジイと黒子しかいない第一話時点の寂しさは凄いなあ。この面子しかいなけりゃ、そりゃ丈瑠も暗いわな。て言うか、性格の暗い戦隊レッドって。
  • 敵の御大将・血祭ドウコクもなんとなく貫禄が足りない。いや、彼の場合登場シーンは常に酒のんで暴れてるだけだから、貫禄自体は今後ずっと無いんだけど。
    • 外道衆の目的は世界制覇とかじゃなくて「人々の苦しむ声を聞くこと」だけなので、本当純粋に傷めつけるためだけに襲いかかってくる。キチガイの沙汰だ。だって、普通に襲われた一般人の皆さん刀で斬られまくってるからね。これは怖い。
  • 「戦闘員相手ならともかく、怪人が出てくれば殿一人では太刀打ち出来ませんぞ!」と言うことで無理矢理4人のしもべを集めるジイ・日下部彦馬。なんで弓矢持って登場したんだと思ったら、4人への連絡方法が矢文だった。
    • 受け取った側でも、矢文を確認した直後に仕事場の前に駕籠が到着したりしている。何故かシンケンピンクのところにだけ。
      • オチ担当で、額に矢文が刺さるシンケンイエロー。キレンジャー。直前まで玄妙なムードで横笛吹いてたのに。
  • 外道衆襲撃現場にそれぞれで集まる4人。
    • どれが殿様?と顔を見合わせる4人の前に、白馬に乗って悠々と現れる丈瑠。王者の風格やで・・・。
    • 「主従とか一族とかどうでもいいから、戦うかどうかは覚悟で決めろ」と馬の上から言い放つクール殿。でも、馬が立ち止まってくれなくて、かっぽかっぽ右往左往しながら言ってるからちょっと締まらない。黒子に手綱持たせときゃいいのに。
    • 殿に限らず、まだ皆垢抜けないなあ。特にピンクとイエローが普通の女の子で、テレビのキャラに見えない。
      • 一人だけ後半と全然キャラが変わってないブルー。全く違和感が無い。いい意味で。いい意味で?
  • 時間も無いのでノータイムで覚悟完了の家臣たち。4人にショドウフォンを渡し、モヂカラの力で変身。シンケンジャー誕生。
    • 戦闘員ワラワラワラ。数が多いので必殺武器・烈火大斬刀(またの名をかじき)を召喚して無双乱舞する殿。強い。強すぎる。牛股権左衛門並に強い。
    • 殿の強さに当てられてテンションゲージを上げて暴れる家臣たち。
    • ピンクの扇とかイエローの巨大手裏剣の活躍シーンを初めて見た気がする。結構な強武器だが、なんで後半使わなかったんだろう。玩具が売れないからか。そりゃなかなか、戦隊ピンクの扇を欲しがる子供はいないか。
  • 敵怪人のエネルギー弾攻撃。ただ一つの誤算は、この時レッドが携えていた盾となり得る大剣、「かじき」の存在――
    • と、言うわけで普通に敵の攻撃を弾いて、アリューゼのファイナリティブラストみたいなダッシュ突き→斬で成敗。ジイの「殿一人では無理です!仲間呼びましょう!」が立場ないくらいの殿無双でした。
  • お約束の巨大化戦。まだシンケンオーが出ないので、合体前の小ロボ五体で撃破。これは弱い。食われそうになって丸くなって逃げる亀折神とペチペチ殴る熊折神が萌ユルス。
    • そして殿の獅子折神だけは強い。

いやあ、本当最初から追いかけなかったのを後悔する勢いで面白いなシンケンジャー。なんでも6月に単独Vシネマにもなるらしい。(最終回の後日譚)それ出る前に、全話見ておきたいなあ。楽しみが一つ増えた。
ゴセイジャーは見るかどうかは分からない。とりあえず録画はしておいた。