『吉原御免状』隆慶一郎
読んだのは半年前なので、メモだけ。
ファンタジー度がえらく高かった。と言うか、まんま90年代の少年漫画じゃねえか。
花の慶次の元ネタとしては、どちらかと言うとこちらの方が比重強かったんでないかなあという。
後半、全体の4分の1くらいの分量で描かれる世良田二郎三郎の人生が、「隆慶先生、サイドストーリーのつもりで書いたんだろうけど思いのほか興が乗っちゃって、そのまま『影武者徳川家康』書いちゃったんだろうなあ」と言う感じで大層微笑ましい。
好きな場面は、主人公・松永誠一郎が柳生宗冬に修行を受けるところ。隆慶先生、宗冬好きだなあ。
- 作者: 隆慶一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1989/09/28
- メディア: 文庫
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