2008年49〜50号
四大少年誌(ジャンプ、チャンピオン、サンデー、マガジン)の中から、今週特に印象に残った8〜10本の感想を書くコーナー。
- あらすじ:シックスとXIを相手に命を落とす笹塚。それを目の当たりにした弥子は茫然自失としながらも警察の内通者が本城博士であることを看破するのだった。
- 笹塚死す!の衝撃。他のジャンプの漫画だったら間違いなく後から「実は生きていた」だが、この漫画だとその望みも薄いだろうなあ。だからこそ、負けはしても殺されることは無いだろうと踏んでいたのだが。甘かった。
- でも、最初拳銃で撃たれるコマを見たときに頭が吹っ飛ばされて無くなっているように見えて「うえええええ!?」と思ったけど、実はベタフラッシュに隠れて見えにくくなっているだけだったので、「あ、頭無くなってないんならもしかして生きてるかも」と思ったりはした。
- でもその次週はしっかりお葬式。「でも、まだ…死体が出てないならもしかしたら…」とか未練がましく考えている。
- 最後の弥子に向けた笑みの意味はなんなのかなー。「心配するな」は違うし、「いろいろありがとう」も残る相手に薄情だし。後から特にその点を振り返っていないので、弥子にも判っていないかもしれない。その意味を、記憶を読んだXIが何らかの形で弥子に伝えるとかだったら熱いなー。
- そして、裏切りの本城博士。
- 無表情で問い詰める弥子が凄い。笹塚の死のショックで何も出来なくなるかと思いきや、この子はそんなタマではなかった。「あれ以来、他人の悪意に敏感になっている」は逆にシックスの思う壺な気もするけど。
−「内通者=本城博士」の発想は正直無かった。暗号文書探しに行ったときの駄目っぷりは、「このおっさん、本当にキーパーソンになる気があるのか」と思っていたけど、しっかりと伏線でした。これだからこの漫画は恐ろしい。
- あらすじ:ついに復活の金剛番長が、マシン番長とリターンマッチを開始する。
- 笹塚は死んだが、こっちでは主人公復活!きっと笹塚の魂が、金剛番長に乗り移ったのだよ。
- 死の淵をさ迷っている者が復活するには、誰かの呼びかけが必要なのは漫画的王道なのだが、それが剛力番長の執事の人というのが、ちょっと寂しい。他に誰かいなかったのか。
- そう言えば陽菜子ってどうしてるんだっけ。
- 全校生徒揃っての「知ったことかー!」は熱かった。
バキ
- あらすじ:敗北した克己と、病室で語る烈。そこに乱入するバキ。一方勇次郎は独歩に説教していた。
- 本当に範馬一族は空気読まんなー。読めるけどあえて読まない風情を漂わせているのでなおさらイラっとする。
- 烈が入院してたときは普通に褒めてたのに、何故克己には挑発を。そんなに皆から愛される克己が羨ましいか。
- 個人レッスンの後、地区予選に出向く先輩一同。まだ戦力外扱いの一年チームは呼ばれもせず、憤慨しながら会場に足を運ぶ。
- ピークスパイダー先輩の心の壁を無邪気に砕く小野田が、なんとなく才賀勝っぽい。第一話の彼は、こんなキラキラした目の出来る男の子じゃなかったよ。
- しかし、自分のスタイルが変なことは自覚してるんだなあ、ピークスパイダー先輩。その負い目を感じつつも、誇りを持ってスタイルを貫く姿勢は美しい。飄々としているようで、実は誰よりも真っ直ぐで不器用な男なんだろうか。
- 大会の会場へ向かう一年トリオ。一列になって例の風の抵抗を抑える走り方で、「俺たちがお前を運んでやる!」は格好いいなあ。
- 田所先輩の背後は、かなり走るの楽そうだと思った。逆に田所先輩は、誰かの後ろにいても体力温存が出来なさそうな気がする。