2008年48号
四大少年誌(ジャンプ、チャンピオン、サンデー、マガジン)の中から、今週特に印象に残った8〜10本の感想を書くコーナー。
ワンピースの「覇気」の概念に危険な香りがぷんぷんするが、尾田先生は過去に突然出した「道力」の概念もあっさりスルーした実績があるので、大丈夫なのだと思いたい。
- あらすじ:アイドル番長軍団はマシン番長の前に敗れ去り、千代田区はマシン番長の統括区となった。雷鳴高校を牛耳ろうと押し寄せるマシン番長及びその舎弟たちを前に、一人立ち向かう悪矢七は二代目金剛番長になることを宣言するのだった。
- 悪矢七・・・!!!!
- まさかこんな真っ直ぐな良キャラに生まれ変わるとは。今の自分には彼がジョナサン・ジョースター並の紳士に見えるぜ。このまま金剛晄が死んだままで、悪矢七が知恵と勇気で戦っていくマンガになったとしてもそれはそれでいいかなあ、とか思ってしまった。
- マシン番長の、先週ラストのアレを何事も無かったかのように流す鈴木先生の姿勢が怖い。これが韜晦という奴なのか。
- あらすじ:シンデレラ編ついに完結。
- 物語が捏造された。やはり藤田先生の野望は、数多あるおとぎばなしを自分好みのオレおとぎばなしに変えてしまうことのようで、これだから概念的なものと戦っている漫画家の人は恐ろしい。
- ガラスの靴を履いて整備工をするのは、普通に危ないのでやめさせるべきだと思いました。車体に傷がつくかもしれないし。
- あらすじ:マンツーマンのレッスン開始。
- おー、あの今泉が圧倒されている。主将の強さをアピールするとともに、まだまだ今泉にも伸びしろがあることを示していてよろしい。
- しかし長年自転車をやってきた今泉や鳴子を、二年程度の経験差で圧倒できるものなのか。実際この年齢での二年差というのはそう言うものなのかも知れないし、環境と監督の差という要因が付けられるのかも知れない。
- ピークスパイダー先輩と小野田の会話の成立しなさがなかなかリアルだ。小野田にもそのうち、自分の他人に合わせられなさ加減に悩む日が来るのだろうと思うと悶々した。
- 我流ダンシングは、漫画の画的にダサいようで格好いいようで紙一重でやはりダサいと思う。今後集団でデッドヒートしているシーンが出たとして、スパイダー先輩が一人だけこのダンシングしていたらとてもウザく見えるんじゃないだろうか。
- あらすじ:笹塚のシックスへの復讐。すんでのところで石垣に化けたイレヴンによって阻まれた。
- ずっと笹塚のターン!「これほど破壊力のある男だとは」というシックスの表現がなんか素敵。今までの笹塚は、優秀なんだなあと思える描写は数あれど、やはり魔人や血族には及ばない程度にしか見えてなかったが、今回その辺は全部猫を被ってたんだということが明らかになった感。手段を選ばない人間がどれほどのことを出来るのか、という証明。
- 「お前はいつでも冷静だが、いざという時は狂え」という笹塚父のモノローグもその辺の意味合いなのだろう。倫理観や常識に囚われなければ、選択肢は無数に増えるという。だからって、実の息子に「狂え」とか助言する父親はどうなんだと思うが。
- だからこそ、最後に石垣イレブンに気付かなかったのは惜しいなあ。ここで誤ったことが笹塚がいい人である証明でもあるんだけど。
- それはそれとして、倒れる際の「バカか俺は」の意味がちょっと判らない。直前の走馬灯から考えて「石垣だからって犯人にならないという保障なんてないし、XIだっていたのだった」と言う意味なのか、「一瞬疑ったが、石垣が犯人なはずがない。XIか」という意味なのか。
- 走馬灯が無ければ、「これだけ頑張って準備したトラップハウスに、石垣のごときボンクラが入ってこれるわけがなかったのだ」というのが一番自然だと思う。
- あらすじ:BABELのレギュラーエスパー総動員で、見事飛行機事故を食い止めた。
- 準レギュラーたちが協力して一つのことに当たる。物凄く中期GS美神っぽくてほくほくした。よかった。これだけの人数が動かして話を作れるようになるまで連載が続いてくれて本当によかった。
- やはりこの物語の全体の流れとして、「小刻みに未来を変えて最終的に大きく変える」が現在のモアベターな選択肢らしい。今回の決着方法はそういうことなのだろう。多分、皆本は別の方法での解決をするような気がするな。
- ふと気付いた。前に、「影チルのレギュラー化でバレットとティムの準レギュラー路線は安泰」と書いたが、よく考えたら影チルが出動する時と言うのは大きな事件が起こったタイミングなので、バレットとティムが紙面で活躍する機会が逆に失われてしまったということなのだ。ぬか喜びだった。
- 最後の制止した飛行機、どうなってるのかよくわからない。テレポートで空港にめり込んでる?
- あらすじ:敗れた克巳の搬送中、バキと独歩が彼を讃え、ピクルは泣いた。
- 「お調子者のお坊ちゃまリーダー」は笑ったが、バキはなんだかんだで人を見下しすぎだ。中途半端に讃えたりするから余計慇懃無礼に見える。オリバとか。烈とか。寂とか。
- さて、次は誰だろう。正直バキが戦うより、他のレギュラーがなんかする方が無難に楽しめる気がするんだけど、それだとピクル編が終わったころに登場人物が軒並みシグルイになってしまう。そろそろ決着をつけるべきだろうなあ。
- あらすじ:ひとはがガチピンクの人の握手会に。
- 「好きなんです。ガチレンジャーが」とようやく先生に伝えられたひとはですが、先生に好きと言ったのかと思ってびっくりした。なんかデジャヴだなと思ったらスラムダンクか。