2008年38号(ジャンプは37・38合併号)

四大少年誌(ジャンプ、チャンピオン、サンデー、マガジン)の中から、今週特に印象に残った8〜10本の感想を書くコーナー。
ブログ見てる友人に、「マガジン読んでないだろ」と突っ込まれた。いやいや読んでるよ。福本先生の奴とか、絶望先生とか、小林まこと先生の若いころの話とか。ちゃんとここに書く候補には入っているんだよ。
サンデーを開いたら何故か才賀勝がいてびっくりしたが、『鮮血夢想』とか言う読みきりの一コマだった。元富士鷹一門の人かな?


クロスゲーム

  • あらすじ:勝てば二回戦で当たる予定の、大門率いる黒駒実業が一回戦で苦戦している。相手は三木だった。
  • あれだけ『星秀なんて眼中に無い』と吹いておいてガッチリ偵察する大門監督他数名。やっぱりあんた無茶苦茶意識しとるやないですか。そりゃそうか。
  • コウに文句を言う青葉がかなり女の子してる。
    • あかねが登場してから、若葉を知る人間たち(特に青葉)の心境はかなり変化しているのだろうなあ。彼女が登場したことで、逆に「ああ、もう若葉はいないんだな」の念が強まって、青葉あたりは「コウと若葉と青葉」の中のポジションから「コウと青葉」のポジションに移行しようとしているのかもしれない。
  • 黒駒はだいぶ前から「本当に一回戦勝てるんですか。へへん」みたいに言われていたけど、野球シーンの比重が軽いこの漫画でこれ以上ライバルは増えないだろうし、順当に二回戦で当たるよなと思っていた。けど、そうですか。三木ですか。なるほど。彼なら黒駒(というか大門)と因縁もあるし、星秀のライバルになれるな。納得。

バクマン

  • あらすじ:主人公は同級生の天才に「一緒に漫画家になろうぜ」と誘われて最初は乗り気じゃなかったけど片思いの女の子(声優志望)と漫画家になったら結婚してもらえるに約束を取り付けたので漫画家になることにした。
  • デスノコンビのとんがった本気がまた見られるのか。果たしてジャンプで行けるのか、G戦場ヘブンズドアが。「明らかにジャンプっぽい話じゃないよなあ」と思いつつも、振り返ればデスノートも最初はジャンプのカラーとかけ離れていて、これが当たったからネウロやらムヒョやらが生まれたことを思えば、また新しいジャンプの歴史が生まれる瞬間なのかも知れない。
  • 数々の小ネタに関しては、とりあえずスルー。ジョジョネタもスルー。
  • 叔父さんの話は、いい話だ。苦味があっていい話だ。
  • でもそれにリンクする主人公の話はファンタジーだ。冒頭で清清しい中二病を患っていた主人公が、飛び込んだスティーブンスティール氏のファンタジーの世界。俺も声優志望のかわいい女の子か読唇術が出来て14歳のなでなでしてくれる女の子と結婚したい。でも大統領相手にするのは勘弁な。
  • とりあえず、まったく今後の予想がつかない。ファンタジーなのか、「これが現実・・・っ!」なエピソードがメインになるのかどちらだろう。どっちにせよ、しばらくは注目だ。

絶対可憐チルドレン

  • 中学生初出動でミッションクリア。あと皆本いじめ。
  • 兵部少佐の夏休み。とても笑えん。
  • 物体相手のトリプルブースト初めて見たかも。大体いつも対人用の技だった気がするし。最終回付近ではきっと、地球上の全エスパーと合体ブーストして地球の公転を速めたりするに違いない。
  • 「高レベルのエスパーはスポーツ観戦も制限される」という台詞にSFを感じる。いい仕事だなあ。愛だなあ。
  • 皆本の上に乗っかる薫がエロい。もしここでうっかり皆本が眼を覚ましたりしたら、薫はきっと顔を真っ赤にしながら皆本を壁に張り付けにするんだぜ絶対。可憐。

トリコ

  • あらすじ:デビル大蛇退治したと思ったらもう一匹いた。
  • 前回なんとなく書き忘れたけど、面白いこの漫画。ハンターと同系統の匂いがぷんぷんする。なんだかんだでベテランの人なのか。
  • 『生成できる毒の量15リットル』あたりの説明がいい感じ。基本インチキのバトルに、ちょっと学っぽいのをブレンドすると極端に面白さが上がるなあ。この辺もハンターっぽいけど。
  • 五連釘パンチもビジュアル的にいい。衝撃一つごとにコマ一つ、間にトリコの決め台詞も入ると言う、漫画として完成度の高い技だと思う。
  • もう一匹出たデビル大蛇はどう対処するんだろう。

史上最強の弟子ケンイチ

  • あらすじ:改めてケンイチVSボリス。一方そのころ佳境の秋雨VSアレクサンドル・ガイダル。
  • 物凄く青春してるボリス。輝いてるなあ。
  • この漫画は時々絵が北斗の拳風味になる。流水制空権初めて使ったときとかもそうだった。多分、今時の漫画では珍しいマッチョVSマッチョだから。
  • しかし、一影九拳って本当に梁山泊と互角なのだろうか。まあ梁山泊が負けるとこの漫画的にまずいから、どうしても勝たせなきゃならんのかも知れんけど。

サナギさん

  • あらすじ:寿司にまつわる話。
  • 『命を散らし寿司』と『蟹工船』と『手巻き寿司の大冒険』で笑う。ギャグ漫画書く人の着眼点が恐ろしい。特に手巻き寿司の大ゴマの破壊力は物凄かった。

魔人探偵脳髪ネウロ

  • あらすじ:ジェニュイン陥落。
  • ネウロはひどい奴だなあ。ネウロの周りにいる人らは、どっちかと言えば文句も言わせながらしぶしぶ手伝わせてる感じだけど、やろうと思えばここまでやれるのか。弥子は一番最初に頑なに抵抗しなくて良かったね。
  • しかし、ジェニュインには本当にがっかりだ。戦いが始まった当初から、人海戦術だの篭城だの薬だの、どう考えてもネウロに通用する作戦は一つも無かったように思う。そんなことが読者には判りきってるからこそ、そういう戦術でネウロを苦しめることで血族の恐ろしさと言うものを見せて欲しかっただけど。ネウロも言ってるが、五本指は数を重ねるごとに弱くなっている気がするので、葛西さん大丈夫か。戦う前にパーフェクトXIにジャガられるという予想が、なんか真実味を帯びてきた気がする。

範馬刃牙

  • あらすじ:ピクルVS克己。ピクルが克己を餌と認める。
  • 急所五連突き。稲妻なんて急所があるのか。この技と正中線連突きってどっちが難しいんだろう。
  • 蹴られて吹っ飛ぶ克己。基本的に彼は耐久力と防御技が弱いイメージがあるので、一発もらうだけでヒヤヒヤする。親父の独歩は廻し受けがあるし、何食らってもケロリとしてそうなんだけどなあ。
  • 超関節人間・克己推参。多関節指とかは置いておくとしても、何だあの凄い鎖骨。

弱虫ペダル

  • あらすじ:ついに今泉と鳴子に追いついた坂道。ここから先は壁みたいな坂を上らなきゃならないらしい。
  • 健気な坂道に涙ぐむ幹ちゃん。流石に泣くのはまだ早いんじゃ。
  • 巨大な坂を前に、デッドヒートを開始する三人。やっぱりまだ今は、坂道が遅れをとって欲しい気がするな。日々の鍛錬で少しずつ経験者二人に追いついていく感じで。

ワンピース

  • あらすじ:ルーキー四人が黄猿にぶっ飛ばされた。麦わら一味は量産型くまと善戦中。
  • ああ・・・。ついに格好良かったルーキーたちがやられてしまった。こうなると判っていたとは言え。
    • しかしこれで、見事に自分の中で彼ら四人にネウロで言う『折り目』がついてしまったのが、我ながらちょっと驚き。この敗北は正直どうしようもなかったのに。彼らは今後も活躍できるだろうけれども、それでも一つの『底』は見えてしまったということなのだろうか。
  • チョッパーの技名で桜吹雪ってなんかしんみりするなあ、と思ったら前も使ったことがある技らしい。今回のエピソード以外は基本流し読みだったからなあ。
  • ブルックに、今後まともな戦闘での活躍シーンってあるのだろうか。サンジよりも強さのポジションが微妙だ。