P4日記 その2

以下ネタバレ。3のネタバレもあるかも。


5/9までクリアしてるけど、四月半ばまで。
あらすじ② 花村陽介編
 ペルソナの力でシャドウを撃退した主人公は、陽介と共に酒屋内に潜入する。
 異世界は現実世界とリンクしているらしく、その場所でかつて行われていたらしい会話が、二人の耳に飛び込んでくる。死んだ少女に関する近隣の人々の噂話や風評、少女の親が彼女に向かって語りかけた言葉、そして彼女自身の声を聞き、陽介は死んだ先輩が、自分に対してどういう想いを抱いていたかを知ることになる。先輩の本音を知り愕然とする陽介。


 そんな彼の前に、一つの影が現れる。陽介と瓜二つの姿をしたその影は、陽介に向かって悪意に満ちた言葉を投げかけ始める。それは、陽介が「先輩が殺された理由を知りたい」と言う言葉の陰に隠してくすぶらせていた、彼のもう一つの本音を語る物だった。
 自覚があったかも定かではない、己の中の浅ましい考え。それを自分と全く同じ顔を持った者に指摘され、陽介は酷く狼狽する。「俺はお前だ。もう一人のおまえ自身だ」と語る影を拒絶し、叫ぶ。
「違う!俺はお前なんかじゃない!」
 その言葉を待っていたように、陽介の影が歓喜の笑い声を上げる。
「そうだ!俺はお前じゃない!」
 陽介の影は陽介からの解放を宣言し、その姿を巨大な化け物へと変える。最後の仕上げとばかりに、陽介の影だった物は、彼へと襲い掛かる。
 主人公は陽介を守るため、自身のペルソナと共に化け物の前に立ちはだかるのだった。


 撃退した化け物は再び陽介の影の形を取り、陽介の前に佇む。幾分、落ち着きを取り戻した陽介は、影の前で己の中の醜い部分を、そして影が彼自身であることを認める。
 次の瞬間、影はまた形を変える。陽介の心の力、困難を乗り越えるための人格の鎧、ペルソナ『ジライヤ』へと。


「恐らく先輩も同じように、先輩自身の影に殺されたのだろう」
 自分の本音を主人公に知られたことを照れながら、陽介は言う。この世界に長居した人間が、シャドウに取り殺されるとはこういう意味だったのだ。だが、クマの語る、『この世界に人を放り込んでいる誰か』のことは、結局何も判らないままだ。確認できたことは、異世界に放り込まれた人間が、マヨナカテレビに映ると言うこと。
 手がかりを掴んだ陽介は、主人公に再び頼み込む。これ以上の殺人を防ぎ、犯人を突き止めよう。決意を新たにした二人は、クマの力を借りて現実世界へと戻るのであった。


感想

 今までのペルソナシリーズでは、主人公たちのペルソナ覚醒は全てイヤボーンだった。自分のトラウマとかに決着をつけるのは、大体ペルソナが進化する時だ。それが今作では、最初の時点で己の心と向き合うイベントがあって、その結果としてペルソナを手に入れる。丁寧な作りになったもんだと思う。主人公が特別な存在なのは相変わらずだけど。
 今後仲間になる人間全員に、そんな「懊悩する若者」的イベントがあって、しかも恐らくはもう一度、後期ペルソナへの進化もかねて成長イベントがあるのだとすると、これはとてもオラなんだかワクワクしてきたぞな展開だ。


 戦闘は、ほぼ3のシステムと同じ。BGMが、恐らくこのシリーズ以外では考えられないような素敵なものなのだが、自分はこの音楽を、ラッシュムービーで1ヶ月以上前から毎日のように聴いていたので、早速飽き始めている。後半でBGM変わってくれると助かるんだけどなあ。