P4日記 その1

ネタバレを含みまくる。ついでに3のネタバレもあるかも。


5/9までクリア。とりあえず、4月半ばの分まで書く。

現在までのあらすじ① 導入部
 両親の仕事の都合で、都会育ちの高校生・高原日勝(うちの主人公の名前)が、稲羽市に転校してくるところから物語は始まる。
 稲羽市は本来、地元民をして「『何も無い』ことが特徴の町」と言わしめるような田舎の地方都市であった。ところが最近は、スキャンダルを起こした女子アナウンサーがこの町で変死体となって発見されたことで、連日テレビで報道されお茶の間を賑わせる存在となってしまっている。
 不謹慎な憶測や噂話が飛び交う中に転校してきた主人公ではあるが、所詮は現場がすぐ近くにあったと言うだけで、テレビの中の出来事となんら変わることが無いような事件。時が経てば、忘れ去られてしまうような話のはずだった。
 しかし数日後、遺体の第一発見者が、第二の犠牲者となって再び変死体で発見されたことで、主人公を取り巻く状況が少し変わってくる。高校の先輩でもあった第二の犠牲者は、転校早々に知り合った主人公の友人・花村陽介が、淡い恋心を抱いていた女性だったのだ。


 時を前後して、事件とは全く別の所で学校内に広がる一つの噂話があった。『マヨナカテレビ』と呼ばれるそれは、雨の日の夜、0時きっかりに真っ暗なテレビ画面を見ると、自分の代わりに別の人間の姿が映る、という物だ。その映った人物こそが運命の相手である、という他愛ない都市伝説である。
 クラスメートの里中千枝からその話を聞いた主人公は、その日の夜、興味本位でテレビに目を向ける。そして偶然、自分がテレビの中の世界に入ることが出来ることを知る。
 翌日、そのことを説明しても信じない陽介と千枝を連れ立って、主人公はもう一度テレビの中に潜入する。濃い霧が立ち込める不気味な世界で出口を捜してさまよう三人は、偶然出会った異世界の住人・クマの力でなんとか脱出に成功する。しかしその不可思議な体験は、彼ら三人の頭からマヨナカテレビのことを忘れられなくしてしまっていた。


 次の雨の日、三人はそれぞれの自宅で、マヨナカテレビにおぼろげに映る一人の女子高生の姿を発見する。
 そしてその翌日、全校集会で二人目の犠牲者である生徒が変死体で発見されたことを知り、気付く。今朝死体となって発見されたその生徒こそが、昨晩、マヨナカテレビに映っていた少女であったことに。
 全校集会のあと、陽介は主人公に言う。
「最初に殺された女子アナも、発見される前にマヨナカテレビに映っていたと言っている奴がいる。今朝発見された先輩もまた、昨晩マヨナカテレビに映っていた。恐らく二人は、テレビの中の世界で殺された」
 そして、主人公に頼み込む。「先輩が殺された理由を知りたい。自分と一緒に、もう一度テレビの中の世界に行って欲しい」と。


 必死で止める千枝を振り切り、再度テレビの中に進入する主人公と陽介。そこで再会したクマは、最近、この世界にそちら側の人間を放り込んでいる者がいるということ、そして、この世界はもう一つの現実であり、この世界に長居する人間は、そのうちに『シャドウ』と言う名の存在に取り殺されてしまうということを、二人に告げる。
 最近、人間が放り込まれた場所はどこかと尋ねられ、クマはその場に二人を案内する。そこは、主人公たちの住む町にある商店街と同じ姿をした場所であった。そのまま内部に案内され、二人は小さな酒屋にたどり着く。そこは、犠牲者となった少女の実家でもあった。


 中に入ろうとする二人に、突如建物の中から襲い掛かる『シャドウ』と呼ばれる化け物。絶体絶命の危機に、主人公は己の内から聞こえる声に耳を傾ける。そして叫ぶ。
「ペルソナ!」
主人公の心の力、困難に立ち向かうための心の鎧、ペルソナ『イザナギ』が覚醒したのだった。


感想 導入部
 ここでようやく初めての戦闘。長いよ。この時点でもう、プレイ時間1時間以上経ってたよ。まあその分、舞台や、今回の事件の背景を丁寧に説明してくれてあったから別にいいけど。3は主人公が来る前から、既に戦いが始まっていたので、ちょっといきなり置いていかれた感があったし。
 3のオサレな学園都市とは打って変わって、しなびた地方都市が舞台の今作。イメージとしては、自分の住んでる県庁所在地の隣町付近を想像した。決して生活するのに不便な訳でもなく、それなりに人口もいるけれど、特徴と呼べるものも無く娯楽と言えば半年前に出来た大規模ショッピングセンターだけ、とか。えらく生々しいと言うか、日本中のどこにでもありそうな、そんな田舎町。しかしBGMだけは3のオサレなノリを引き継いでいて、町の雰囲気に合ってないこと甚だしい。だがそれがいい
 学校のMAPは、何の変哲も無い普通の高校なので同じフロアの使いまわしで、しかも視界が改悪されてる気がする。まさか学校散策如きでちょっと酔うとは思わなかった。□ボタンで校内の各フロアに飛ぶことができるから、結果的には楽になってるはずだが。
 
 どこにでもあるような、普通の町で、にわかに起こる連続殺人事件。日常に突如現われる変死体とか、一見普通の町だからこそ、逆に不気味さが際立つ。この辺の雰囲気がいい感じだなあと思っていて、何かに似てると思ったら杜王町だった。そう言えば4だし。そう言えば2はナチスドイツ軍が攻めてきてたし。今作はこのまま、世界の危機とかには関わらず、こじんまりと殺人鬼を追いかける話に終始してくれてもいいなあと思ったりした。