ゲド戦記

「ネット上で酷評されてるから、俺が是が非でも褒めてやる!」
そう言った友人はまさしくツンデレ


と、言うわけでゲド戦記を見た。都合二回。


上の友人の言では無いが、あまり周りから酷い酷い言われてると、逆に味方したくなるひねくれ者の性質が私や友人にはあるらしい。


私としては、素直に楽しめた。
確かに、説明不足でよく判らない箇所が一杯ある。ただ、判らないことが特に気に障る訳では無い。
特に、既に設定がわからない前提で見ている二回目は、単純に物語に感情移入が出来たので大満足。


これが一般的に受け入れられない、理由を考える。


要は、これエンターテイメントじゃないのかも知れない。映像とお話で楽しませようという意図が製作側にあんまり無い気がする。
楽しませよう、というのは、一種のサービス。ここで笑わせようとか、驚かせようとか。

宮崎吾郎監督はあくまで、ゲド戦記という一個の文学作品を、アニメーションという形で我々に提供しようとしただけなのだと思う。宮崎駿氏が「素直に作っている」と評したのはこの辺のことなのかな、と。

自分をはじめ数人の友人は、そう言う意味でゲド戦記を程よく楽しめたようだ。ただ、それだけに万人に受け入れられるものでもないのかなあ、とも思ったり。なんか「俺は判るけど、普通の人には判らないだろ」って言ってるみたい。


公式サイト
ゲド戦記